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2018.04.10 恐怖の火入れ
 柴田師やハザマ師のところや弓具店で弓の手入れをお願いすると
火入れして、弓の成りを矯正することがあります。
 ガスコンロであったり、電熱線であったり方法はいろいろですが
見ていると、弓に熱を入れ、そこに圧をかけると弓の成りが変わっていきます。
見ているほうからすると、「弓が壊れてしまうのでは?」と、
恐怖以外のナニモノでもありません。  宣斎弓ごよみにも火入れの方法が記載されてあり、やってみたら?みたいな記載がありますし、ハザマ師匠も「こうやるんや!」と実演のあと、「やってみろ」と仰る。よって一度やってみることにしました。  弓は柴田勘十郎ニベ弓です。皆さんもご存知の下成が立ちまくっている部分、ここを少しだけふくらみを持たせた弓にしてみたい!と挑戦です。                              sibakan旧   しかし、焼入れには「失敗したらどうしよう」という恐怖が!  その恐れを振り払いながら、下成りの辺りをストーブの熱で10分ほど熱して、弓が熱くなったところで小反節よりも下側を内竹側から恐る恐る踏んで見ました。 一度踏んでみたら、ビミョーに膨らみ、気持ち丸くなりました。 おおぉ~変化するじゃん、 ということで、もう一度ストーブの熱で熱してみます。触ると弓が熱い・・・。  もう一度、今度はしっかり踏んでみます。おおお~、曲がった曲がった。なんか、下成りのふくらみが出来ましたね。  しか~し、よく見るとなんか踏んだあたりが出来気味になってる暖かいうちに再度踏み込み、矯正してみました。 その結果・・・ sibakan新 こんな感じです。 火入れ前との違いお分かりになるでしょうか? 若干小反節のあたりが膨らみ、普通の弓(笑)のような下成りになりました。 それでも、十分立っていますが。 恐る恐る火入れ矯正をしましたが、うまく出来たかな~~。 ひき味の変化はまだわかりません・・・。
ニベ弓と合成弓の違い

慣らしというか、次のステップに向けての巻藁作業が順調に進んでいます。
今は会まで持ってきて離しています。なんといっても早く離すのは得意ですから
苦になりません。しかし、想定外のことがありました。
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弓力と、寒さのせいで押肩にかなりのストレスが掛かっており、身体のケアが必要です。
それとやはり、腰に来ますね、強い弓は
ニベ弓と合成弓でじっくり成りを比べると、あまり変わりないように見えます。
上成りも下成りも同じ感じです。
ニベ弓のほうはこれから削り込んでいきますので、どのように変わっていきますか・・・。
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もし、成りが変になっていても整えながら完成弓に仕上げていけるところが、ハザマ師匠の弓の良いところでしょうか?
 見た目はさすがに良く似ています。使っている材料は同じで、接着がニベであるというだけでしょうか。
ニベ弓のほうが製品として仕上げてないので、あちこち荒いところがあります。気にしませんが・・・。
外竹や内竹と芯の間にはニベだまりという黒い線のようなものが見えます。
ニベだまりを見えないようにする弓師もいます。

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 ハザマ師匠の弓は仕上げを細かく仕上げて巷に渡すタイプではありませんので(笑)こういう感じかと思います。
 ニベ弓のほうがゴツくみえます。現状弓幅も2ミリくらい違いますので、そう見えるのかも知れません。
                                          IMG_4450.jpgIMG_4448.jpg



 合成弓は90㌢で23キロ、ニベ弓を慣らしで引いていると、合成弓はかなり楽に感じます。ということは・・・。
ニベ弓と合成弓、どちらも最終形態が楽しみです。
合成弓の会で詰まった感じがニベ弓では会でスウッと入りますから、たまりませんよね・・・。
播磨竹禅ニベ弓の全体的な成りです。
江戸成りです。胴が入っておらず、弓の成りが台形です。
なだらかなカーブを描く成りの都城弓とは異なります。
上成りの鳥肩節と下成りの乙腰節の高さがだいたい同じくらいです。
先日もある方から指摘されましたが、「胴が抜けている」
一見するとそう見えてしまいそうですが、「これでいいんです」(笑)
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弓力が強いせいで、弓が分厚くなっています。それは萬義と比べると一目瞭然です。
ご覧のように下成りのカーブは萬義と酷似しています。
台形の上辺は萬義の方が短くみえますね。
こうして並べてみると、成りを見る範囲では萬義の相方としての播磨竹禅は良い感じに思えます。
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今は慣らしで巻藁を引いていますが、これが強くて強くて、弓が硬い。
慣らしを進めてきたところ、最初胴が入っていたのが、ちょうどいいラインに
なってきました。
もう少し弓幅と角を削っていただこうかなと思います。
 以前紹介しました、播磨竹禅 ニベ弓ですが、画像もお見せいたします。
 末弭、本弭は赤柿の素材で関板も作られています。
う~ん、黄櫨でお願いしていたはず
他の播磨竹弓と異なり、関板の内側に補強のための内竹が入っていません。
ニベ弓の打った時期が平成25年頃のはずですので、その当時のハザマ師匠は
内竹を関板の中に通さなかったのかもしれません。
                           IMG_4172.jpg    IMG_4175.jpg
 荒村の状態ですが、上下は薄めが播磨竹禅の特徴ですね。
よって、現状で25キロはあろうかと言う弓ですが、何とか手の
中で弓を押すことが出来ます。
横から見える黒い線がニベの証です。これは合成弓の播磨竹禅には見えませんので、大きな違いでしょう。

杢は縄目杢です。これは荒村終了後、仕上げて磨けばもっとはっきり見えるはずです。
IMG_4171.jpg  IMG_4173.jpg
相変わらず、地味に見せますね・・・。作品を商品に見せようとしないというか、無頓着というか・・・
これだけで他の弓なら価格が変わってきますよ、師匠
 黄櫨は握りの辺りで継木しているようです。斜めに黄櫨の切れ目が入っています。握り近辺の
継ぎですが、強度大丈夫かな?
2018.01.24 麻弦価格高騰
流派東方不敗は竹弓に麻弦を掛けて使っています。
当然のことだとは思っていますが、コストが高いのがままネックです。
ただ、麻弦のひき味の良さや、弦音には変えがたいところです。特にニベ弓との相性は抜群ですね。
現在は、富士、的印(谷口)、桂を使い分けしています。

                                  麻弦H30

富士、谷口は練習用、桂は審査用としています。
雲仙は以前使用していたのですが、どうやら在庫限りのようですので、使用を控えています。
春風は雲仙と似た感じですが、流派東方不敗の技量では弦音が出ませんので、使っていません。
富士は桂と似た固さですが、弦音は桂ほど高く出ません(出せません・・・)、持ちは桂よりは持ちます。
谷口は弦が柔らかく、かなり長持ちします。弦音は桂のように高くはありません。(出せません・・・)
桂は弦が固く、谷口と比べるとかなり持ちません。弦音は三つの中では一番高いです。(調子が良いと出せます)

価格帯は2寸伸で
富士 1,350円~1,600円
的印 1,800円~2,000円
桂   1,900円~2,200円
となっています。問題なのは最近富士の値上がりは激しいことです。
以前は1,100円くらいだったので、安心して使っていました。
現在は、店によっては富士が1,600円となると、選び方では的印と200円しか違いません・・・。
弦の持ちや、弦のよさから考えるとあまり稽古用としておいしくなくなってきました。
稽古用を的印に使用かなぁ~、弦は持つし、と考えています。
それにしても麻弦が高くなりました。これでは中々継続して使いずらい
モノになってしまいます。
 安くてよい麻弦が欲しぃです。使い続けるためにも・・・
ブログをご覧になっている方は「あれ?」と思われたかも知れません。
そうです、最近新弓を立て続けに購入しています。
よって播磨竹禅ニベ弓他3張り慣らし中になります。
どんな慣らしをしているかといいますと、
第一段階 大三で離し100本程度
第二段階 目通りで離し100本程度
第三段階 口割で離し100本程度
引くことにしています。

注意点は、
①末弭と本弭の弦の拳が関板の中央からずれていないか?
②上関板を通る弦が関板の中心を通っているか?
③握りの位置で弦が弓に入りすぎていないか?
④弓の姿(成り)が変わっていないか?
⑤弓に破損、故障箇所が無いか?

これらを引く前、引いている途中、引き終えてから確認するようにしています。

①角見を効かさず、弓を捻らない事、
②会は持たないこと。
③重い矢を使うこと。
④引き戻しをしないこと(素引きなど)。

が慣らし作業の鉄則です

第三段階が終わりましたら、一度弦を外して、裏反りの回復度合いを見ることになります。
弦を外して、五分ほどで1センチ以上戻りがあるようだとまだ弦を外すには早い、というのが一つの目安です。
弦を外して裏反りが安定したところで、弓を上下とも地面に着けて、裏反りが何センチくらいか確認する必要があります。
 ちなみに播磨竹禅ニベ弓は荒弓ですので、第三段階を終えて300本くらい引いたところで荒弓から削ってもらい、
銘の入った弓にしていただく予定です。(今回はニベ弓なので花押も入る予定ですが)
                                 IMG_3009.jpg

他の弓は銘が入っており、仕上がったはずの新弓ですから、様子を見ながらデビューということになります。
もちろん湿度・気温の高い季節(梅雨・夏)には休ませて成りを整えないと、折角の新弓が台無しになってしまいます。
この1年目の調整が長く安定した弓として自身
の下で活躍できるかどうかの分かれ目
になります。
新しく冴えが良いからといって、バンバン引いていると(引きたくなりますが)
あっという間に珠玉の逸品が、残念なものに成り果ててしまいます
 新弓ですから、弓の固さや、離れのときの荒さを感じます。
これがだんだんこなれてくる様子を確認できるのが非常に良いですね。
 しかし、現在慣らしが4張りです。4張同時に慣らしを進めています。
となると、毎回巻藁だけで、40射・・・。これはまぁまぁ骨が折れます・・・
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ハザマ師匠のところを訪問した時に、男性のお客様が来ておられました。
しばらく弓を眺められていましたが、「もしかして、流派東方不敗さんですか?
「ええ、そうですが、なぜわかりました?」
「以前、審査でブログのカケを使っている人を見かけて、よく似ているなと思い。声をかけてみました。」とおっしゃる。
 そうですか、ブログのカケ、たくさんの受審者の中でよく見つけましたね・・・。お眼が高い。
なかなかの方とお見受けしました。
 それで、お話をお伺いしていると、どうもこのブログが悪影響(笑)を与えて
洗脳させてしまったようです。どうやら肥後三郎と松永萬義が欲しくなり、
居ても立ってもおられなくなり、九州や関西圏の弓具店をはしごして入手されたそうです。
 弓を拝見しましたが、それぞれらしい「成り」をされていました。「側木が美しいですね」というとニンマリされ、
「ずっと見ほれてしまいます」そう、側木が綺麗だと取りかけのときに見ほれて、うっとりとしてしまいます。
南斗六聖拳のユダが同じくレイの技の美しさに心を奪われた時のようです。
 しかし、その観点や行動力はいい感じのやられっぷりです。このまま突き進んでいただきましょう。
ハザマ師匠を訪問は2回目だそうですが、これも洗脳されたようです。
前回の訪問でハザマ師匠に「次は自分の弓をもってこい!」
と一喝されたようで、今回肥後三郎と松永萬義を持参したようです。
 それで、今回二張りを検分されるのと、松永萬義のサブ弓として播磨竹禅のニベ弓を
検討されているようです。いきますねぇ。
萬義のサブ弓に播磨竹禅のニベ弓はとても良い選択だと共感します。
私もちょうどその選択をしたところですので。。。
 問題はいつ出来るか、ちょうど良いものになるかどうか・・・。

それでも、弓具がきっかけで、弓師のところで人が繋がっていくのは楽しいですね。
ただ、柴田師のところといい、ハザマ師匠のところといい、かなり濃度が濃いですが。

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播磨竹禅訪問 新弓3張編 その3
いよいよ、流派東方不敗の注文したニベ弓です。これも荒弓で、弓は大きい状態で戴きました。藤放しで3年ほど経過した弓になります。肩入れをしましたが、やたら強い。ただ、前回の播磨竹禅の慣らしのときのような絶望感は無いので、現状24・5キロくらいでしょう。
                                   IMG_3014.jpg写真は合成弓

 ニベ弓は江戸成りですが、この弓も少し胴が入っています。ハザマさんの弓も最近胴入りの弓が多い気がしますね。
 
 関板は赤柿です。ハザマ師匠、最近関板に黄櫨を使っていないようです。見たこと無い。弓はとても綺麗な成でやさしいカーブを描いています。弓自体が荒弓ですので、でかい・重い。そして強い。。。
この弓で、これから寒くなるのに、300射も掛けないといけない・・・。何キロくらい落ちるのか、慣れたら弓は冴えるのか?そして仕上がったら播磨竹禅の銘の下に花押は押してくれるのでしょうか??
 流派東方不敗の妄想を含めた想像では、合成接着剤の弓であれだけしなり、弓の冴えが素晴らしく、矢勢もよいのです。ニベ弓で馴染んで弓の固さが取れれば、どれほどのことになるのか、今から楽しみで仕方がありません。
 弓を持った感じで弓が重いな、と印象を受けますが、これは重心というよりも、脂分の多い黄櫨が側木と芯に使われているからだと思います。ハザマ師匠いわく、最近手に入れた黄櫨素材も、比較的新しいもので、おそらく200年ものである。よって黄櫨が軽い。とおっしゃっていました。
 少し特徴的なのが、2・5寸伸びとしか言いようの無い中途半端な長さです。三寸伸びよりも短い。二寸伸びよりも長い・・・。二寸伸びの範疇だとは思いますが、不思議です。何でこの長さなのか?
探すときは楽ですが。
このニベ弓不退転の覚悟で仕上げていかねばなりませんね。
もう一人の女性は通算三張り目になります。いいですね、どんどん深みに嵌っていただいて。
次はニベかな。今回はなんと、播磨竹禅史上初?の内竹が煤竹バージョンです。どこかから調達した材料にあったようです。これまで煤竹を使ってこなかったハザマ師匠のプロトタイプの弓になります。そのため、外竹と内竹のマッチングなどはまだ取れていない、というか不明なところがあるそうです。
 見た目に中々無いため珍しい感満載です。播磨竹禅の銘が見えるのか、心配になります。見たことがないものを見るとつい「俺も欲しい」と思ってしまいますね。
 この弓はまだ藤放し状態ですので、これから弭も関板も削っていかねばなりません。取りあえず、弓の形らしきものをした状態で一刻も早く、荒弓にしてください。」という所ですが、そこは「今日煤竹で、弓があることが確認できたので、それで良いです」などと殊勝なことをいうものですから、隣から「早々に形にして送ってください」とお願いしました。これは楽しみですね、どんな弓が出来上がるか・・・。内竹が柔らかいと、引き心地が優しいのかな?などと妄想が膨らんでしまいます。
秋も深まり、落ちついてきましたので、ハザマ師匠を訪問することにしました。
今回の目的は、一緒に稽古している人の新弓受け取りと流派東方不敗のニベ弓新弓の受け取りです。
 ハザマ師匠のお話では、今年は気温が下がらず、ニベうちが出来ないとのことです。最高気温が18度以下に下がらないと、ニベ圧着がうまく行かず、はがれてしまうそうです。もう少し時間を待たないといけない。また、気温が下がらないため、竹を切りに行けないといわれていました。例年と比べ、新弓の作成と素材集めの着手スケジュールに違いがあるようです。
 さて、女性陣2人が今回の依頼主です。廉価であり、オーダーメイドで弓が作れるのはユーザーにとっては喜ばしいことですね。女性の場合、特に手の大きさに難がある場合があるので、手幅の調整が出来るのがありがたいですね。
 今回は側木黄櫨、並寸で14キロくらいの収まりを希望していました。この納品については、「流派東方不敗がいるから荒弓でいいやろ、わかるやろ」ということで、弓が一回り大きい状態で戴きました。これを巻き藁で300射ほど射込んで行き、その後射込んで行って、実際の弓の大きさに村を取って仕上げていくことになります。
 初めての新弓で試練ですね。彼女に渡された弓は太く、強さもずいぶんなものみたいですので、仕上げが大変そうです。「寒くなるのに、引けるかしら?」不安がよぎります
 弓自体はハザマさんらしい、優しい成りになっています。基本江戸成りになっていますが、少し胴が入っています。慣らす際には胴抜けが怖いので、ちょうどいいかもです。
 寒い時期に弓力の強い弓を慣らしていくことは大変です。しかし、弓を慣らしながら、打起しや大三など基本的なことを見直すチャンスでもあります。動きの少ない冬季なので出来ることもあるかな。そして暖かくなって、体が動く頃に弓を引きこなす事が出来ればいいですね
弓の末弭、本弭を見てみましょう。
                                  IMG_3795-01.jpg
もちろん上作と並作相当の弓ですから、変わりはありません。
これは肥後三郎弓や松永重宣弓との違いがあるようです。
CIMG2346.jpg
とはいえ、やはり松永重宣弓系ですね。角をあまり切り落とさずに立てています。
肥後三郎弓毛糸の違いはどういう理由なのか?そこは謎です。
ただ、鼻の長さは昔の弓に比べて長くなっています。これは何か秘密があるのでしょうか?
 
本弭です。
ピンボケ気味ですが、丁寧な作業は刃の後でわかりますね。
松永系の末弭本弭は形が穏やかで、どの弦もかけやすい形状です。
こなれてきたら、日の輪も月の輪もできる限り締めるように、弦をかけたいですね。
                                         IMG_3796-01.jpg
早く育て行きたいですが、まだまだ時間が取れません・・・
佳也弓の成りを見てみましょう。
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これは重宣一門の成りと言って良いでしょう。
重宣一門の成りといえば、カモメ型ですね。
肥後三郎弓は下成りが立っている弓が多めですが、そこが異なりますね。
 ただ、同じ時期に製作されたであろう佳也弓ですが、気持ち成りが異なります。
左の佳也は上成が立って強くなっています。右の佳也は本当にカモメ型で上下の
成りが均等に広がっています。
重宣一門の典型的な弓の成りになります。やさしい感じですね。
だからといって、上成りが強い佳也弓が無いのか?といえば結構よく見かけます。
ちなみに上成りが強い佳也弓で上成りが弱くなったものを周りで見たことはありません。
 どちらが本命の成りなのでしょうか?私は上下とも均等なカーブを描いている成りが好きですが。
 そして、やはり持つと軽い弓です。ハゼの脂分の少なさからくる軽さと重心の良さからくる
感覚的な軽さを両立しているのでしょうか?
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偶然手に入った松永佳也弓。
先にお話していましたとおり、入手困難品なので、見つけたら悩まず購入しないと
悩んでいるうちに売れてしまいます。特に男性の強い弓は本当に出会わないですね。
さて、櫨仕様の佳也弓の比較です。
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末弭の関板ですが、特にお互い変わりありません。重宣弓、健太弓とも違いが感じ取れません。
当たり前か・・・。同じグループの弓ですからね。
 関板は高め、分厚めで、内竹が関板の中まで伸びています。これは首折れ防止と聞いています。
本来特許(実用新案とか)が取れる代物ですが、技術をオープンにしているようですね。
そして、関板の角は斜めに段ができるように切っています。この高めの関板と段のおかげで弦音が出る
という話です。ちなみに肥後三郎は関板低いですよね。
弦が先に関板にあたり、反動で姫反り付近を強く打つ仕掛けですね。
この関板、結構な重さになります。ちなみに流派東方不敗の重宣弓の関板はハザマチューンによって低く削られています。
が、削った後の方が、格段に弦音は良くなりました
一概に関板を削って軽くなったからよくなるのではなく、チューンのトータルバランスであろうかとは思いますが・・・
                                  IMG_3792-01.jpg
最近思うのですが、関板って、軽いほうが弓の納まり=冴えがよいのでは?と思います。
重たい物が弓の端に来るのは、効率が悪いような・・・。
ただ、弓師によって関板は大きく異なります。最近の弓道は弦音をかなり要求されますので、
腕の見せ所、苦労のしどころなのだと思います。ある弓師さんは関板の中に空洞を作り、
音を反響させるようにしていますし。一翠や吟翠のように関板を大きく、重くして形状もかなり
変わったものにしている場合もありますし。
 本弭ですが、こちらは特に目だったところはなく、オーソドックスです。櫨はきれいですね。
魚マーク付が上作ですが、素材が違うのかは見た目では良くわかりません。
籤数は違うと聞いていますが、竹や櫨の吟味から違うのかしら・・・・。
重宣師もそうですが、佳也師も煤竹の弓は作られないのですね。
2017.09.22 松永佳也弓
流派東方不敗の手元になかった弓、松永佳也弓をついに入手することができましたので、
レポートします。
 と、言いましても松永佳也弓デビューの頃の桜の側木仕様は保有していた時期がありまして、それ以来、櫨仕様は初めてのことになります。
 先日レポートした渡邊健太さんの兄弟子になりますね。
 たまたま、知人が側木櫨の別仕様を入手しましたので、比較しながらお伝えします。
松永佳也弓のグレードは3種類
側木 桜仕様(3~5本芯) 銘が楷書
側木 櫨仕様 3本芯 銘が丸文字
側木 櫨仕様 5本芯 銘が丸文字で魚の印あり。
いずれの作品も弓具店では超レアアイテムです。京都大会では瞬殺です。

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松永重宣弓系のコーティングに着色をあまりしない仕上げです。
そのあたりは肥後三郎弓とは若干異なります。
魚がハゼ→櫨という噂を聞きましたΣ( ̄。 ̄ノ)ノが、
3本芯側木櫨仕様にも魚がつかないと整合しませんよね。
どなたか、秘密をご存知ないですか?
先日あるところで特別演武のお世話を仰せつかりました。
一つ的射礼でしたので、それぞれの先生が弓を順番に控えにお持ちになりました。
ある先生が、一張り弓を置かれました。遠目にみて、あれ?この張り顔どこかで見た・・・。
近づいてみると、「播磨竹禅」でした。
失礼ながら、特別演武をするような先生にハザマさんユーザーがいるとは
そして、替え弓をお持ちになり、置いておかれました。なんと、それも「播磨竹禅」、ハザマさんの弓です。
目の前に奇跡が起こりましたこんな、こんなことが起こってよいものだろうか。
澄ましに入る前の先生をわざわざ捕まえて、「ハザマさんの弓を使われているのですね」と投げかけました。
「ええ、このところずっと気に入って使っています!」
おぉ、ここにも切支丹が~「私もハザマさんの弓を引いています。今のやつは強いので、慣らし中ですが・・・。」
「よく、姫路にいくのですか?」「ちょくちょく(笑)」
「今ニベを注文しています」
「今年は作らないと言っていましたよ」
など、澄ましの時間も何のその、貴重な時間と会話を居有させていただきました。
こんなところでお会いできるとは思っていませんでした~。

最後に、また姫路でお会いしましょう、とお別れしました。