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以前、雲仙弦に2種類あるとお伝えしましたが、先日の練習で丁度2本良いサンプルが取れましたので紹介します。

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 左の白い雲仙が一般的に売られているものです。そして右の月の輪が青い方が熊本の高橋弓具老舗本舗で購入した雲仙です。何が違うのか・・・。それは弦切れの時に分かります

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さてさて、どちらがどちらか分かりますか。たまたま似たように切れましたよ(笑)上の日の輪が切れているのが月の輪が青い雲仙で、下の日の輪から繊維が伸びているのが月の輪が白い雲仙です。
 日の輪や月の輪に繊維を入れるのは、「輪がすっぽ抜ける」とか、「輪の周りから切れる」といったユーザーからの声に弦師が対応したものです。麻弦は手入れ次第で寿命が大きく左右されますが、残念ながら一本目で切れてしまうことがあるのも事実。一概にユーザーの責任とも言い切れない部分もあります。そういったクレームに対応するための措置ですが、これで多くの人が助かったのでしょう。ただ、切れたときの感じは心臓に悪いですね。変な反動があり、スパッと切れた感じがありません。
 青い月の輪の雲仙、流派東方不敗は高橋弓具老舗でしか購入したことがありません。ネックは10本単位のオーダーのみということ。1本300本持つとして、3000本の矢数を必要とします。これは国体選手でもない限り相当な期間を要します。季節によってくすねの加減を変えて製作していると聞きますと、益々在庫は持ちたくない・・・。そうなると、方法は一つ。弓の強さが近い人とシェアすることですね。それなら一度に手元に入ってくる本数も減ります。現在は弓の強さが揃ってきましたから、同じ匁の弦を使うことが出来て助かっています。
 どちらが良いか、これは考え方にもよりますからなんとも言えません。2本切れた流派東方不敗は2.1匁から2匁に落としました所、高い弦音がするようになりました弓の強さ、矢の重さ、弦の重さ、技術が合わさって初めて良い弦音が発生しますね。
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