偶然手に入った松永佳也弓。
先にお話していましたとおり、入手困難品なので、見つけたら悩まず購入しないと
悩んでいるうちに売れてしまいます。特に男性の強い弓は本当に出会わないですね。
さて、櫨仕様の佳也弓の比較です。
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末弭の関板ですが、特にお互い変わりありません。重宣弓、健太弓とも違いが感じ取れません。
当たり前か・・・。同じグループの弓ですからね。
 関板は高め、分厚めで、内竹が関板の中まで伸びています。これは首折れ防止と聞いています。
本来特許(実用新案とか)が取れる代物ですが、技術をオープンにしているようですね。
そして、関板の角は斜めに段ができるように切っています。この高めの関板と段のおかげで弦音が出る
という話です。ちなみに肥後三郎は関板低いですよね。
弦が先に関板にあたり、反動で姫反り付近を強く打つ仕掛けですね。
この関板、結構な重さになります。ちなみに流派東方不敗の重宣弓の関板はハザマチューンによって低く削られています。
が、削った後の方が、格段に弦音は良くなりました
一概に関板を削って軽くなったからよくなるのではなく、チューンのトータルバランスであろうかとは思いますが・・・
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最近思うのですが、関板って、軽いほうが弓の納まり=冴えがよいのでは?と思います。
重たい物が弓の端に来るのは、効率が悪いような・・・。
ただ、弓師によって関板は大きく異なります。最近の弓道は弦音をかなり要求されますので、
腕の見せ所、苦労のしどころなのだと思います。ある弓師さんは関板の中に空洞を作り、
音を反響させるようにしていますし。一翠や吟翠のように関板を大きく、重くして形状もかなり
変わったものにしている場合もありますし。
 本弭ですが、こちらは特に目だったところはなく、オーソドックスです。櫨はきれいですね。
魚マーク付が上作ですが、素材が違うのかは見た目では良くわかりません。
籤数は違うと聞いていますが、竹や櫨の吟味から違うのかしら・・・・。
重宣師もそうですが、佳也師も煤竹の弓は作られないのですね。
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2017.09.22 松永佳也弓
流派東方不敗の手元になかった弓、松永佳也弓をついに入手することができましたので、
レポートします。
 と、言いましても松永佳也弓デビューの頃の桜の側木仕様は保有していた時期がありまして、それ以来、櫨仕様は初めてのことになります。
 先日レポートした渡邊健太さんの兄弟子になりますね。
 たまたま、知人が側木櫨の別仕様を入手しましたので、比較しながらお伝えします。
松永佳也弓のグレードは3種類
側木 桜仕様(3~5本芯) 銘が楷書
側木 櫨仕様 3本芯 銘が丸文字
側木 櫨仕様 5本芯 銘が丸文字で魚の印あり。
いずれの作品も弓具店では超レアアイテムです。京都大会では瞬殺です。

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松永重宣弓系のコーティングに着色をあまりしない仕上げです。
そのあたりは肥後三郎弓とは若干異なります。
魚がハゼ→櫨という噂を聞きましたΣ( ̄。 ̄ノ)ノが、
3本芯側木櫨仕様にも魚がつかないと整合しませんよね。
どなたか、秘密をご存知ないですか?
先日あるところで特別演武のお世話を仰せつかりました。
一つ的射礼でしたので、それぞれの先生が弓を順番に控えにお持ちになりました。
ある先生が、一張り弓を置かれました。遠目にみて、あれ?この張り顔どこかで見た・・・。
近づいてみると、「播磨竹禅」でした。
失礼ながら、特別演武をするような先生にハザマさんユーザーがいるとは
そして、替え弓をお持ちになり、置いておかれました。なんと、それも「播磨竹禅」、ハザマさんの弓です。
目の前に奇跡が起こりましたこんな、こんなことが起こってよいものだろうか。
澄ましに入る前の先生をわざわざ捕まえて、「ハザマさんの弓を使われているのですね」と投げかけました。
「ええ、このところずっと気に入って使っています!」
おぉ、ここにも切支丹が~「私もハザマさんの弓を引いています。今のやつは強いので、慣らし中ですが・・・。」
「よく、姫路にいくのですか?」「ちょくちょく(笑)」
「今ニベを注文しています」
「今年は作らないと言っていましたよ」
など、澄ましの時間も何のその、貴重な時間と会話を居有させていただきました。
こんなところでお会いできるとは思っていませんでした~。

最後に、また姫路でお会いしましょう、とお別れしました。
2017.09.04 渡邊健太弓
すっかり更新できない時期が続いていましたが、取って置きのネタがありました。

松永重宣師の弟子渡邊健太さんの芯入り弓がデビューです。
これまで3枚打の弓で修業をされていましたが、ついに芯入りに進みましたね。
側木は3本芯です。弓の成りは松永重宣系でカモメ型です。見ていて惚れ惚れするような成りです。
しかも、持ったら軽い・・・。ちょうど6分の弓でしたが、それを感じさせない重さでした。
不足気味の松永グループの新星がついに桧舞台に出てきました。
現在は6万弱、非常にお求め安い価格です。まぁ、手に入るかどうかは別として。
早く量産体制になってもらいたいものです。