さて、肝心の成りです。
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 重ねてみましたが、白色の握りが重宣弓、黄色の握りは三郎弓です。随分違います。三代目三郎弓はどうも、都城弓っぽい成りになっていて、胴が強く入った弓になっていると思います。流派東方不敗のほかの三郎弓も共通しています。嫌いでは内のですが、三郎弓っぽいかといわれると??
重宣弓はカモメ型ですね。流派東方不敗が見ている限りでは、こんな感じです。
 ちなみにそれぞれ90センチで21~22キロなのですが、面白いデータを取りました。

三郎弓(横幅、厚)    節    重宣弓(横幅、厚)
23.5-15.0    上切詰   24.0-13.0
25.0-15.5    姫反節   24.5-14.0
26.5-17.0    上成節   26.0-15.5
27.0-17.0    目付節   27.0-17.5
28.0-18.0    握り下    27.5-17.0
26.5-17.5    下成節   26.5-16.0
25.0-15.0    引掛節   25.0-15.0
23.5-14.0    下切詰   24.0-13.0
(ちなみに節の頂点で図っていません、節の真下で計っています。握りは計っておくべきだった・・・。)
  
 誤差もありますが、いわゆる「6分の弓」でしょう。幅・厚さで弓を見ると違いがうきでてきますね。三郎弓のほうが全体的に少し分厚い弓のようです。持ったら三郎弓のほうが断然軽いのですが・・・。
 皆さんも諮ってみてはいかがでしょうか。結構数値化すると見えてくるものはありますね。
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 流派東方不敗の手元にある新しい「肥後三郎」弓と「松永重宣」弓
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残念ながらひき味レビューはまだまだですので、見た目から見ていきましょう。
 上関板と末揖です。
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 存知の通り、重宣弓の上関板には首折れ防止補強で内竹が入っています。そのせいか、それとも末揖を細くして、返りをよくするためか、松永重宣弓の末揖は細めです。また、冠所をご覧になるとお分かりのとおり、三郎弓のほうがヒゴがよく見えます。
 末揖の処理は違うようで、角を削り落としているほうが重宣弓です。ここは三郎弓のほうが、細身の処理ですね。それぞれ櫨を使っており、黒檀だとか、柿や桜など他の材料は使っていないようです。(使っているものも見たことはあります)
本揖はピンボケです
                                      CIMG2347.jpg
 角を落とす処理など末揖と同じ用にしています。(当たり前か)
 側木なのですが、お互いに櫨を使っています。
見た目は右の三郎弓の圧勝です。いわゆ縄目杢というのでしょうか、左の重宣弓は普通の櫨に見えます。
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勿論、見たままでは何年ものか分かりませんので、見た目の美しさは三郎弓の方が目を引くということです。三代目三郎弓は櫨も杢が良いものがとても多い気がします。鑑賞のし甲斐があります
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 オレンジ色に見える三郎弓の櫨と黄色に見える重宣弓の櫨の色は塗装の関係もあるのでしょうが、関板やその他も杢目も三郎弓のほうが美しく感じます。