Y博士に連れられて、岡山市内の閑静な住宅街にある加藤弓工店を訪問しました。
愛知県のカケ師の加藤弓具店とは違います。念のため
 播磨師のところで修業され、弓師として独立された新進気鋭の加藤さんです。住宅の離れのようなところが工房で、コンパクトにまとめられ、全てに手が届くところ炉で一張り一張り丁寧に打っている様子が伺われます。
 Y博士の弓も拝見しておりましたが、周りの人に引いてもらい、弓引きからの意見を聞いて、自分の感覚と併せながら弓作りを進めているようです。現在の銘は「真康」。これから長銘も展開していく予定だそうです。
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 現状弓のシリーズは竹は岡山産、側木が桜で作られているようで、側木の櫨もこれから取り組んでいくようです。加藤さんが弓作りに納得した形で弓をお届けしたいそうです。お話をしましたが、非常に穏やかでインテリジェンスの高い方とお見受けしました。
 それでは、次回は「真康」(さだやす)弓のレビューです。
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2015.12.12 松永重宣弓 
ついに、ついに手に入れることができました。
あの今最高の弓師とされる、松永重宣弓。価格ではなく、もっとも入手困難な弓で、流派東方不敗は手に入れることが不可能だと思っていた弓がやってきました。
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 入手不可能かもしれないけど、とりあえず「22キロ程度で松永重宣か、松永佳也(櫨仕様)のどちらかがあれば、気長に待ちます」と言ってから2年ほど・・・。並作ですが奇跡的に手に入りました。
 さてさて、成りですがこれは松永重宣弓らしく、「カモメ」型の成りです。そして、上関板には内竹が少し入っています。これはご存知の通り、首折れ防止のためです。
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 今は慣らし中です。程よい強さ、弓の返りもよいですね。現状ではまだ弓の初期の固さが見られますが、射込みとともに融けて行くのでしょう。今は流派東方不敗と松永重宣弓の距離を近づけていく、そんな慣らし運転です。早く慣らしを終えて麻弦を懸けて、エクセレントな弦音を響かせたいな~~。
 これで、来年夏の弓ができました。ここ数年夏場に困っていた、流派東方不敗の夏弓。これで悩まずに済みますね。

 さて、松永重宣師のお弟子さんがデビューしたようです。これから弓市場にゆっくり出て行くのでしょう。いつか流派東方不敗の元にも来る日があるのでしょうね、その日が楽しみです。
 毎年のように言われていました、麻弦「雲仙弦」がついに製造終了となるようです。山武弓具店のHPにも掲載されていますが、複数の弓具店でもお聞きしています。
 「雲仙弦」は柔らかく、太目の弦です。季節によってくすねの量などを調整して季節にマッチした弦を使うことができます。師匠は甲高い弦音を出していますが、流派東方不敗は乾いた低い弦音しか出せません。弦輪付近に補強用の合成弦が入っています。
                               
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 雲仙弦には別作と普通?のがあるのですが、違いがよく分かりません。流派東方不敗は主に右側の雲仙弦を使いますが、納品されたときは綺麗な飴色をしていて、惚れ惚れします。使わずに保管しておくと、酸化するのか?色が変わってきます。
 残念ながら、世の中の流れで麻弦を使う人が減少の一途をたどり、麻弦の需要が減ってきたため、なのでしょう。流派東方不敗ももっと切ればよかった永野一翠のHPにも麻弦を使えと書いていますしね。
 これで麻弦の選択肢は、「桂」、「谷口」、「神武」、「富士」、「春風」というところでしょうか。流派東方不敗は出きる限り麻弦を使い続けたいですが、将来に不安を覚えます。
 前回の記事の提言のように、麻弦を使うことを推奨していただきたいですね。

【注意】
後日確認しましたところ、雲仙さんは引き続き麻弦を製作し続けていただけることになったそうです。