当時、流派東方不敗の地域では伝達講習会を開催されていませんでしたので、どういったことが審査の場面での決まり事は知ることができませんでした。そのため、今やっていることが正しいことなのか?審査には不安な気持ちで受審することにはなりました。ただ、これまでのご指導のおかげで、射技や体配の下手糞さはさておき、そういった決まりごとで困ることはありませんでした。いや、困ることは同一地連や同じ道場でその「決まり事」を知らない人にそのことを理解してもらう事には苦労しましたが・・・
 ある意味地域で孤立している流派東方不敗の弓道。師匠に教わってきたことと、今道場で恩師から指導を受けていることが出来ているのか?なんとなく自分がやっていることの方向性が正しいのか。モヤモヤしながら弓を引き続けていました。そして、4段までは本当に順調だったのですが、5段で実力の無さから何度も引っかかってしまい、暗中模索、自信喪失状態になってきました。
 そんな、糸の切れた凧状態の中で恩師とAコーチの指導を受けながら、何とか五段のハードルをクリアできました。やっとのことで条件をクリアして京都大会に出場でき田喜びは大きかったです。そして初挑戦で演武を○○で競技に進出したときに、恩師やA範士、兄弟子に囲まれて祝福された(以前書きましたが)達成感はかなりのものでありました。
 京都大会の結果と、指導者の励ましは流派東方不敗にとって大きな財産でしたが、まだまだ指導と技術的な感覚が合一するには時間を要しました。
 
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 恩師の指導で一番感謝したのは、伝達講習会を含む中央講習会の指導方針とぶれが無かったことです。師匠は全日本や超高段位難関審査をクリアしてきたため、文字通り弓道教本に野通り、主流の弓道、恩師の言う「本場の弓道」でした
 当時恩師の師匠は中央講習会などに参加されていました。恩師が受けていた指導は、まさに流派東方不敗が受けていた指導とシンクロしていました。そこに恩師の指導力もあって非常に分かりやすいもの、そして受け入れやすいものがありました。本当に幸いなことに師匠から教わったことが地元で噛み砕いて指導が反復して受けることができたのです。恩師の理解力・指導力、そして恩師の師匠が正確に弟子たちに指導内容を伝えていたことに感謝しきりでした。
残念ながら流派東方不敗に理解力と実践力が大きく欠けていましたので、成長は遅々としたものでしたが・・・。
 ある時、先輩から指導を受けましたが、どうも違う、釈然としない。「そうだったかなぁ?そんな事言われたこと無いなぁ~」と思っていました。恩師が、「流派東方不敗、どうしたんだ?」赫々然々で・・・。
 「分かった。あいつの言うことは、もう聞くな。あいつは大学生弓道で鳴らしたといって、本流弓道をやっているつもりになっているが、卒業して何十年経って、今どういう指導の流れかなど研究していない。」「お前は本場で時流に乗った弓道を今の指導者から学んできているのだから、迷わず進め」とアドバイスしてくれました。
師匠に教わってきたこと、恩師が噛み砕いて根気良く指導してくれたこと、そしてそれを自分が確信も持って実践でき始めたことはずっと先の話になります。

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 恩師は流派東方不敗の理解不足を良く把握していました。時々、寄って来ては「ちょっとええか?」この部分は「お師匠さんはどういっていた?」「今お前がやって事はこうだから無理がある」「私が中央講習会に出ている先生から聞いてしているのとは少し違う」「やってみよう」
 と、自分が流派東方不敗にとって育ての親であるにも関わらず、あっさり流派東方不敗の「師匠」と臆面も無くいってくるそんな恩師でした。
 そして上達が芳しくない流派東方不敗のことを「あいつは要領が良くないから、一個づつ課題を解決しないといかん。だからじっくり見てやらないと・・・」と根気よく指導を頂いていました。その割りに同級生には「あいつは本場で本格的な弓道を学んできたから、私が教えた射型は残ってないよ。さびしいけどな」
と言っていたそうです。
ある時、恩師が竹弓を持ってきて、 「この竹弓は私には強すぎてもう引けない、代わりに引いてくれ
どう見ても流派東方不敗の弓力が強すぎたので、愛用の弓を渡してくれたのです。流派東方不敗が強い弓を引きたいのは分かっていて、敢えて渡してくれました。「お前には弱い弓かもしれん。だが、この弓でしっかり基本的な体の動かし方から見直して、強い弓に進もう。」
「この弓でも20キロは十分にある。だからしっかり引いていこう。私も23キロくらいの弓を引いてきた上で同じ失敗をして欲しくないから言うのだが、コントロールできる強さの弓で、するどい離れを出す弓が本来だと思うけどな」
 見かねて、その弓をわざわざ提供してくれたのは明白でした。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今年も、ニッチな弓道ネタを紹介してい参ります。
皆さんが初詣をする弓道関係の神社ありますか?
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