2013.11.11 国体について
最近、国体を見る機会が多くなりました。
毎年、47都道府県を回っていく国民体育大会。もともとは戦前の明治神宮競技大会がルーツのようです。敗戦後、国民の意識高揚、スポーツの振興、インフラの整備が目標に開催されて来たのでしょう。
 所期の目的は達成され、スポーツの普及、各地の公的施設の整備も進んだと思います。ジプシー選手の存在や、開催県勝利至上主義など色々な弊害が言われており、肥大化した国体をスリムにと言うことで、方針変換がなされています。
 流派東方不敗の地域のように田舎ではそれなりの効果があるのでしょうが、多様化された趣味の中でスポーツ(弓道をスポーツというのも抵抗がありますが)を重視するウェイトも低くなってきているような気がします。
 最近の国体の弓道競技は大半が仮設道場です。それは新しく施設を作ると維持費がかかるか臨時に仮設設営するほうが安いからです。仮設なら、国体終了後の維持費がかからないですからね。
 その代わり、運営のノウハウは残りますが、国体規格の施設はなく、振興に広がらないのでは?という印象があります。
 また、国体は競技団体が望んで誘致してくるものではなく、大半は知事サイドに決定権が委ねられています。ここで、問題になってくるのが費用負担の件です。
 これまでは、「大きい弓道場を国体用に作ってあげるから、弓道連盟さん協力してね」というスタンスであったと思いますが、それがなくなり地連会員に人的にも費用も応援を頼むことになります。地連負担は全勤労で1,500万円以上、国体では3,000万円以上かかると言われています。各県持ち回りなので、競技者に対してはお互い様ですが、この経費一体誰が負担するのでしょうか。
 国体を迎え競技力は勿論、運営力もアップするのは間違いないのですが、それを差し引いても負担は余りにも重いといわざるを得ません。どこの地連も会費をアップするしか方法はないようです。
 そこまでして、開催しなくてはならないのでしょうか。金銭面のみいいましたが、運営役員は平日勤務を休んで国体に従事しなくてはなりません。公務員や巨大企業でも、趣味の世界で4日も5日も休むことは非常に厳しいものになってきています。弓道の団体での競技力を示すまたとない機会ですが、開催については疑問を抱かざるを得ません。
 皆の犠牲を払って開催する国体、私は全身全霊を持って挑みたいですが、それを他の人に強要は出来ません。あくまで、趣味です。職業ではありません。弓道をしなくても会社の席はありますが、弓道に従事することで会社に居辛くなっては、スポーツの振興とは程遠いものとなってしまいます。
 最近の企業は非常に厳しく、20-30代の若手が弓道場に来ることが難しくなっています。弓界若手の育成も喫緊の課題だと思います。
 国体、既存の施設でこじんまりやることは出来ないか、思案のしどころですね。
 
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 東京での国体ともなれば、夜の街には苦労しません。田舎モノには誘惑が多すぎます。
 広い公園敷地の中で、ひっそりと行われる東京国体、弓道競技、弓道の奥ゆかしさを感じます。近的の観覧席は見難い状況で、的を見る関に座ると射場が見えず、射場が見えるところに座ると的が見えず・・・という状況でした。それとは逆に遠的会場は好天にも恵まれ、非常に見やすく、臨場感のある観戦ができました。
 選手から聞いたのですが、ワッペンをつける位置で随分厳しいく指導をされたそうです。どうやら昨年9月に通達が出ていたようで、ゼッケンではなく、ワッペンです。通達では「適正な位置」(見苦しくない位置)とありましたが、「ワッペンの位置は袴の紐を前で結んでいる横につけなさい。」、「場所を変えることはいけません」とかなり細かく指導されたようです。
 その位置に着用するとなると、縦長いワッペンでは坐射の際に太股に引っかかり、選手の運行の邪魔になったようです。適正な位置とは、大学生が試合などで変な位置にワッペンを着けていたのが目に余るから、指導をしたのがスタートだと思いますが、どうなのでしょう。競技規則の基本は選手の引きやすいように、射に疑義が生じないように、通達にあるように「見苦しくない」ようにあれば構わないと思いますが・・・。

 それはさておき、恒例の弓具店廻りをしました。大手の小山弓具店が出展していましたが、国体にはぴ打ったりの直心シリーズ、ジュラ矢、カーボン矢。買ってそのまま試合に出れそうな品揃えです。さすがです。珍しいところでは「弓工房今井」が出展されていました。弓に楔を打ち込んでいるところを飾っていて、素人の方も興味深そうに見ていました。京成りの弓には興味が惹かれますね。それらしい弓がたくさん並べられていました。
 但し、今回は流派東方不敗の心を揺さぶるような弓具には巡り合えませんでした。そこは残念ですね。来年の長崎にキ・タ・イです。