弓道の指導者は特に年齢の高い方が多いですね。そのため、良くご指導を頂いていた方とお別れしなくてはならない機会が多くなります。
 流派東方不敗の師匠ととても仲の良かった偉大な指導者がお亡くなりになりました。流派東方不敗は直接ご指導を頂くところまで行っていませんでしたが、師匠について動くことが多かったため、京都大会や中央審査でお会いすると、良く声をかけて下さったものです。
 流派東方不敗が就職し、地元に戻る際も師匠と一緒に地元の会長に「流派東方不敗がそちらに行くから、きっちり面倒を見る様に!」とご連絡いただいたようです。その後も折に触れ「流派東方不敗を頼むよ」と言って下さったようです。
 日頃からとても気さくで、優しい対応をしてくださっていましたが、一度審査会場に出向き、紋付袴姿になると、「審査員の法衣を纏っている」から妥協はしない!と非常に厳しい態度と眼光を受審者に対して向けておられました。
 晩年は御自分が弓を引けなくなったら、審査員は辞めると言われ、審査の場に出てこられる事は無かったようですが、お世話になった方の旅立ちは例え御幾つであろうとも、残念なことです。
 ご冥福をお祈りします「合掌」
スポンサーサイト
さて、「貞勝」のカケを挿して引いてみます。
120430 010-01

 矢張り、控えが柔らかいせいか、弦の感じが良く判ります。取り敢えず取り懸けでは人差し指の付根と親指の付け根で筈を挟み込むようなイメージでとりカケをします。親指が曲がりやすいせいで取り懸けのやり難さは無く、操作性は良さそうです。取り懸けの親指の深さは分かりませんので、引きながら探っていく事になるのでしょう。
 取り敢えず3指を真直ぐに重ねますが、手の甲は脇正面を向かず、天井を向くようになりますので、そのあたりは征矢カケと変わりません。ただ、慣れていないためかつまんでる感が強いです。これは慣れていく必要があるのでしょうね。
                          120430 009-01
 引いていくと、会の終盤で「筈」が動くのが良く分かります。これは某センセイが「筈が動くほうが良い」とおっしゃりますので、そういった意向を受けてなのでしょう。ちなみに流派東方不敗の師匠は「動かない方が良い」と仰りますので私としては「動かない」方で引きますよ、当然。
 両肘を両足の親指の上に落としてくるような感じで、引いて来ると、上手く離れカケは人差し指の腹と親指の腹が引っ付くような残心でのカケの形になります。
 流派東方不敗の征矢カケとは随分違いますので、矢所が8時の後ろの方になってしまいます。慣れが必要なんでしょうね。
 簡単ですが、試射レポートでした。
                          120430 001-01
 今回は「貞勝」カケの特徴をレポートします。
カケを挿すとまず気が付くのが、控えが柔らかいことです。無争カケほどペナペナではないですが、柔らかい…。勝手手首に控えがフィットします。控えが固め(分厚い)の征矢カケとは異なります。
親指関節は自然と真直ぐに伸びます。ここは征矢カケとは大きく違い、征矢カケは親指関節が若干曲がる感じでカケを挿します。カケを挿すと自然と勝手の甲が上を向くようになります。捻る感じではないですが、親指全体を折り込みやすいこともあり、某センセイがおっしゃるように「筈を挟む」感じの取り懸けがし易そうです。
 少し気になるのは。台革部分が少し斜めになっていて、流派東方不敗はカケ紐を巻いた状態がしっくり作れませんでした。上手にやる方法があるのかなぁ?
120430 010-01

 さて、「貞勝」の弦道ですが、無争カケと同じFRP樹脂ですね。まず壊れません、変わりません。自分で削らない限り・・・。FRP素材を使った、弦道については功罪ありそうですね。
 そのあたりが、「貞勝」カケの特徴でしょうか。この特徴を活かした引き方をどうやってするのか、というところですが、試射レポートは次回ということで。
以前紹介しました、大分の安部弓具店の「貞勝」のカケを道場の人が手に入れましたので、比べてみました。
                       120430 001-01
 このカケ、オーダーしてから1年以上かかり手に入れたそうですが、某センセイの関係のカケだとか何とか・・・。オーダーが殺到していて、注文後中々手元まで届かないようですね。
 早速流派東方不敗の「征矢 誂」と比べてみました。価格帯もほぼ同じですからね。注目のカケを要チェックです。これぞ、弓道具愛好家の最大の楽しみですね。
 120430 005-01
 まずは、見た目から…。流派東方不敗の「征矢カケ」が若干古いのはご容赦いただいて、革の質を見ますと、「征矢」はきめ細かい革質で柔らかいです。それに比べ「貞勝」は硬く分厚いです。「貞勝」は角傷も見えますから、大人の鹿の革でしょうか。フィット感、革の上質感は「征矢」カケの方が良いですね。さすが誂、「いい革を使ってるぞ!」という感じです。
 ちなみに「貞勝」のカケ紐・・・これも価格の割りにしょぼいです。余りいい革が無いのかな?
 革や捻り皮の縫製や仕上げ感についてですが、これも征矢カケの方が良いですね。きめ細かさ、正確さが違うように見えます。批判を受けそうですが、商品として並べて見たら「征矢カケ」の方が良く見えますね。
 それでは、次回は「貞勝」カケの特徴をレポートします。