いよいよ、クラブの研修会の日がやってきました。
 窓から差し込む朝日と、スズメの鳴く声に心地よい目覚め「よし、今日は離すぞ!」と心から湧いてくるやる気・・・そこまでの事ではないですね。脚色しすぎです(笑)
 当日の研修会は他のクラブからも若手が遠征に来ていましたので、多くの面前で披露することになりますが、心はざわめきませんでした。「人の前で会を持つことができるのだろうか。前のように離したくなるのでは・・・」という不安はとても大きいですね・・・。
 いよいよ和服審査一次の要領で4の立です。後ろのN教士に「会の長さがわかりません・・・。すみませんが・・・」さて、取り懸けて打起しから大三へ・・・。「離したい」ザワザワした心はないのですが、もやもやな心のまま会へ。「今日は離していいんだぞ!!」
 「1・2・3・4・5・6・7・8・9・10発射・・・」離れない!!ていうか離し方がわからない!どうすればいいの?」取り敢えず無理やり離そう。という訳で「会を持たそうプロジェクト」1射目は20秒位あったそうです。ただ、飛んで行った矢は力なく8時の下へ掃き矢です。
「おおおぉ~、流派東方不敗の会ができてる。イリュージョンだ!」「凄い凄い」。「会が長過ぎ」
 まぐれや何かの間違いであってはいけないので、乙矢を引くと、全く同じでした。飛んで行ったところも・・・。でも、「できたよ!!」持つことができました。屈辱・傷心の中央審査から約1ヶ月。なんという事でしょう。「離したい気も動きも起こらなかった」初めての経験です。すごいぞ弓道誌の田辺さん。飯島範士にも感謝です、ほんとに。

今は矢所はいいです。とりあえず、これまでに経験できなかった「会」ができたのですから。
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 取り敢えず、的に向かって離さない練習を毎日10射を7日間続けました。疲れますよ、とても…。離さないことがとてつもないストレスになっています。離さないことがとても辛い。もやもやします。これはものすご~ぃ精神修養になっている気がします。ここまでして弓を引かないといけないのか?そんなに耐えなくてはいけないのか・・・。
 周りで見ている仲間も矢を離さない流派東方不敗の射を見て「はぁ~」とため息、「頼むから離して欲しい」とコメント。「いや、ここで離したら元の木阿弥です」、「でも、こんな弓道って面白くない(笑)」
 しかも、カケの弦道も少し痛んできましたし、竹弓に異常に悪そうです。おそらく、射形も見た目で結構変わっているのではないかと思います。それでも、この病を克服するためには、例え大きな代償を払ってでもやり遂げなくてはなりませんね。すべてを棄て去る覚悟で。。。
 10秒間、持っていることに慣れてくると気持ちに余裕が出てきたので、会でいろんなことを考えますね。というか、”10”数える間、何をやってよいのか全く分かりません。じぃっと的芯を見ていますが、何かするべきことがあるのでしょうか?会でなすべきことはたくさんあるのでしょうが、なんとなくボーッとして数を数えています。
 離れ解禁の目標はクラブの研修会。その場で、この練習の成果を皆さんに見てもらおう・・・。人前で堪えて会が持てれば、第一関門クリアですね。
 とりあえず、弓道誌に書いてある方法をなぞってやってみました。的を向いて矢を番えて引くと、あっという間に的に向けて矢が飛んで行ってしまいますから、第一段階として的の懸っていない安土に向いて矢を番えて引いてみました。むなしい作業です
 おお、「会」が持てるではないか。。。的がないといけるのかな?普段、離しているタイミングで小さい「ビク」みたいなのが発生しますが、それを乗り越えて、”10”数えて打起し位置まで戻してみました。これは物凄く疲れます。一手引いたらヘトヘトです。これは10本以上、というか10本こなすので体力も精神力もいっぱいいっぱいです。会を持つ人ってすごいなぁ~。4日ほど的なしで練習すると、「ビク」もなくなり、自信がつきましたので、次は第二段階の的紙を貼っていない的枠を懸けて挑戦です。おお、これも難なくクリア。とりあえず離したい気持ちは起こりませんね。凄い。。
 2週間目、第三段階です。いよいよ、的に正対して引いてみます。これで離したくなったら、元に戻ることに成りますから、不退転の決意で一手、まず甲矢を引きます。
 呼吸を整え、審査に挑むつもりで入場から始めます。所作を終え、取り懸け、いよいよ打起し・・・。不安が過ります。しかし、打起すとなぜか、ザワザワした気持ちが起こりません。これは、行けるか?打ち起しから大三、引き分け・・・。離したい気持ちが起きないぞ!!会「1・・2・・3・・4・・5・・6・・7・・8・・9・・10」途中に「ビク」も来ず、身体的にも精神的にも離したい気持ちが起こりませんでした。
 周りの仲間も固唾を呑んで見守っていただきましたが、流派東方不敗が離さない様子に「おおぉ~」と、見ていました。
 「よぅし!」という訳で、2時間かけてゆっくり10射。これを続けよう。。。
しばらく審査も受けることができないし、試合もない。射型変更には丁度いい時期です。
それに先日の国体強化講習会では他県のH範士をお招きした講習会にも関わらず、流派東方不敗が受けた指導は「会を持たんか!」と会の長さを講師に数えてもらうだけ。他の若い受講生は射技指導を受けていたのに一人だけ・・・、悲しいこんな屈辱はもうこりごりです。
 さて、弓道誌に掲載されていた、早気克服の方法、シンプルだけどできるのかしら。昔弓道誌に岡崎範士が早気の克服で掲載していた内容に似ていますね。「的を向いて普通に引いて会を10秒もって離さない。」「一日10本を限度」って、物足りないな。それでも2週間は長い
的を向いて会まで来て離さないと竹弓に非常に悪い気がしますが、どうでしょうか。しかし、会で10秒って天文学的数字ですね。想像できない長さです。
 とりあえず、一日10本やってみよう。10本しか引けないから、どうせなら体配の練習も併せてしよう。・・・ということで全部坐射で練習することにしました。他にもレベルアップしなくてはならない事がたくさんありますからね。なんだか、鬱になりそうな練習ですから、少しでも可能性を見出さなくては・・・。
 そうは言っても、高校で弓道を始めてこの方、会があったことがない流派東方不敗です。
「そんな大きいな、いい体をしているのにどうしてかねぇ~。」
「惜しいねぇ、会があれば見栄えがするのに…」
「何か急いで引かなくてはいけない理由があるのか?」
でも、どうしていいのかわからない。しかし、逡巡していても仕方ないから、何かにすがるように、だまされてもいいから、魯鈍愚直にやってみようと思いました。
 ちょうど、タイミングのいい時に弓道誌9月号に早気の克服について記載がありました。飯島範士ナイスタイミングです、ありがとうございます どうでもいいことですが、過去の学科問題「早気の矯正法について述べよ」ですが、この問題が出たら流派東方不敗は回答が書けませんよね・・・。克服していないのだから。
 とりあえず、この田辺さんおすすめの「早気の治療法」ということの第一段階からやってみよう・・・失敗してもいいから。
皆さんは弓道で最も困っている課題は何でしょう。
中らないとか。
良い道具が手に入らないとか
流派東方不敗はそう、早気です。
 これまで、弓道を始めてこの方、この課題から逃げ回って、直面せず解決をしないまま放置してきました。しかし、先日の中央審査での、電光石火の早気束中がとてつもなく、無意味で無駄な何もならないものであることが実感でき、失望を抱えた審査となってしまいました。
「このままでは何度引いてもダメだ!!」二次審査を見ながら、未来のない自分の射に自己嫌悪がしました。
 矢張り、早気を解決するしかない。そして今回こそ不退転の決意で、この弓道で最大の課題に本気で立ち向かうしかないと決意しました。射形がガタガタになっても、中りがなくなっても今度こそ克服するぞ!! 
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