久し振りに、熊本の高橋弓具老舗を訪問しました。だいたい2年に一度くらいのペースで訪問しょうか。高橋弓具老舗はもともと矢師さんですが、ご存知のとおり、肥後三郎、松永重宣の松永系弓揃えは他店から「高橋さんにないなら、当店では手に入らない!」と言わしめるほどです。そういうわけで、未熟者の流派東方不敗にも松永萬義や肥後三郎が幸運にも手に入るのです。
 でも、こういうことをブログに書くとお問い合わせが激増し、商売に差し障る事になるので、「流派東方不敗君、あんまり松永の弓があるあるって書かんとって、ホントになくて断るん大変ばぃ」という指摘(笑)を受けました。
 肥後三郎にしても、松永重宣にしても高橋弓具老舗を持ってしても、中々入手困難なようです。・・・となると作られた弓は一体どこへ行っているのでしょうか。
 竹弓は松永系、肥州蘇水等がメインですが、某カーボン入りもオーダーはできます。グラスは直心系がメインです。弓揃えは豊富です。
 隣に弓道場があって、練習がいつでもできる環境は羨ましい限りです。そこに一般の人や学生がよく出入りしていますので、お店にも活気がありますね。
 今回は、竹矢をオーダーしてきました。羽根は勿論ですが、”篦”の良い物がだんだん入手困難になってきているようです。矢の矧色は高校の時から一緒。弓の強さもわかっていますから、オーダーも簡単です。この矢何時来るか判りませんが、楽しみです。正規空母「瑞鶴」の誕生!見たいなものです。
 
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松永重宣弓と肥後三郎弓の何れも特製を比べることができました。何れもレア物で貴重な逸品です。
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 成りの傾向は似ていますが、重宣弓はカモメのような成りです。三郎弓は台形みたいな感じです。どちらも煤竹ですが、燻しの方法が違うのか、燻す材料が違うのか、真竹の質が違うのか、三郎弓はこげ茶色で重宣弓は赤茶色です。どうして、このような差があるのか、わかりません。
 末弭と本弭の処理の仕方も少し異なります。
                     230905 027本弭 230905 030末揖
 同じ弓師の家に生まれて、弓造りをはじめた松永系で処理が違います。確か松永重児師の「弓に生きる」では烏兎のの刻み方は九字を切るといって、弓師の仕上作品の一つとして大切・・・。と述べられていますので、それぞれのこだわりの差異なのでしょうか。
 230905 032左肥後三郎弓、右松永重宣弓
 因みに関板も結構違います。三郎弓は関板が高くないです。重宣弓は関板が高く、関板の中に内竹が入り込んで居ます。これは、松永重宣言師の首折れを防ぐ策として知られていますね。弦音、矢勢などを意識して拘って造られた重宣弓のこだわりでしょうか。
 しかし、いずれの弓も軽いです・・・とても。弓も持つと「すかっ」と肩透かしを食らうように軽いです。櫨も見た目がとても綺麗です。
 何れの弓も入手困難な弓ですから、大事にそしてどんどん引いていただきたいものです。
さて、定期中央審査で福岡まで来ましたので、kuricha様のお誘いもあり、ついでに都城の小倉大弓製作所を訪問する事になりました。ええ、たったの260キロ、4時間もあれば福岡からいけますよ
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 都城の弓師さん訪問は、以前先代横山黎明師を訪問して以来です。小倉紫峯師にもお休みにも関らず同伴いただいて、持って行ったS名人の弓を矯正していただきました。日を入れて踏みこんでいくと、弓の形がどんどん変わり、驚きです。
 工房の中もKuricha氏にご案内いただきました。Kuricha氏は現在弓師の修行中だそうで、色々とレクチャーを受けているそうです。小刀の使い方一つで弓の出来上がりに影響が出たり、出来上がりのスピードが全く違ったりするそうです。
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小倉紫峯師の弓といえば、側木に矢の模様が入った、弓ですね。相当手間がかかりそうですが・・・。
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とても格好よいです、、、うう欲しい、、、。心を鬼にして、小倉紫峯師の所を後にしました。ご対応戴きありがとうございました。
N先生が練習中、「バシッつ」という音がして、「何か変な感じがする」と的前に行くと
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 矢が真っ二つ、というか”の”が真っ二つ。それも、板付は安土に、途中までは的面の中に入っています。残りは外。
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 継矢修理をした矢ですので、こういったレアケースです。
さて、これが「あたり」かどうか。皆さんはどう思われますか?ご意見を募集します。

弓道競技規則第37条
「あたり」、「はずれ」は、標的の表面主義とし、次の基準による。
1.次の場合は、「あたり」とする。
1.標的に矢があたりとどまっている場合。
2.標的にあたった矢が標的を突き抜けた場合。
3.矢が折れた時、矢の根のある方が標的の内側にある場合。
4.矢が標的にあたっている矢にくいこんだ場合。
5.矢が的枠の合わせ目または的枠に立った場合。
6.矢が的輪の内側から的枠の外に射ぬいた場合。
7.矢があたって標的が転び、その矢が標的についている場合。
8.あたった矢が地面についている場合。
9.的面にあるはずれ矢を射てあたった場合。
2.次の場合は「はずれ」とする。
1.標的に矢があたらなかった場合。
2.矢が侯串に立った場合
3.掃きあたり(矢が地面を滑ってあたる)の場合。
4.矢が的輪の外側から的枠を射ぬいた場合。
5.矢が的面にあるあたり矢を射て、はねかえった場合。
6.標的に矢があたり、はねかえった場合。