突然ですが、竹弓レポートをはじめます。今回は【永野一翆】シリーズです。あくまで、個人的な使用感ですのでそのあたりの感覚はご容赦を・・・。

 現在の竹弓の中で最もポピュラーで、先生方も多く愛用されている弓です。どの地域でも、入手可能な竹弓です。
竹弓ですが、現在出回っている一翆シリーズはすべてカーボン入りです。「直心カーボン」の竹弓版という感じですね。
 現在公式HPでは、えらく高いシリーズが紹介されていますが、直販の弓は弓具店よりも「良い弓」といような記載がされていますね。弓具店でも特11万~吟翆16万が平均的な価格ですね。ちなみに吟翆のグレード分けは握りの中にA~H?まで書かれており、"H"の方が高級品らしいです。ちなみに流派東方不敗の吟翆は""です。弓具店購入吟翆の中ではグレードが高い方なのかな?
 ヒゴが特は3本、特作は5本、吟翆は5~7本ですね。それぞれカーボン芯が2本。違いは側木の素材・・・というか美しさ?なんでしょうか。櫨ではなく楓を使っていますね。そのほうがカーボン弓には良いのでは?という話を聞いたこともあります。側木の楓を黄色に着色するのは、櫨弓に対する思い?なのでしょうか。
 扱いは竹弓の中では非常に楽です。カーボン入りのため、良くも悪くも「成り」が変わらない、変えられない。少しは動きますが、中々思うようには変わりません。裏反りも10センチくらいで、弦を外し、弓巻きに入れるとグラス弓と違いがありません。
 引いた感覚ですが、ほぼ直心カーボンと同じ。「大三」は同じ強さの竹弓より弱く、そこから矢尺が伸びるにつれ、均等に弓の強さがかかってきます。会では「弓が硬い体に圧力を強く感じます。なので、伸び合い詰め合いは体が弓に勝っている弓で無いと十分出来ないと思います。会の間に伸び続けていくのは難しい??「下」が強いとか「上」が強い感じはしません。上下均等に矢を押し出すように思えます。弦が、弓に「バチッ」と返っていきます。この速さが特徴で、的中にも良い効果を果たしていると思うのですが。
 離れの反動はグラスに比べれば確実に少なく、体に優しそうですね。でもカーボンシートなしの竹弓と比べると当然振動があります。これが許せるか、許せないか。流派東方不敗は振動対策と考えて、主力弓シリーズより1キロ弱い状態になっています。振動は感じますが許せる範囲になっています。
 こういった①弓の扱いやすさ②グラス弓と使用感の遜色のなさ③弓の豊富さ④的中の求めやすさ⑤気候気温差の差が出にくい、などからグラス弓ユーザーが竹弓に移る際にうってつけ、そして竹弓が要求される競技会にうってつけな弓であるといえます。本当に強い弓は引いたことがありませんが、カーボン入りの弓は会がキツイです。ですがこれに慣れると、中て易い正直、金属バットのようなもので、芯を食わなくてもヒットにはなる弓ですので、技術の向上には結びつかない弓と思っています。「弓を引ききった!」という感激はあまりないですね。オールマイティな弓ですので、一張持っていれば、安心できる弓ではあります。
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 初心者教室のメンバーから4人が地方審査を受審しました。
 流派東方不敗は当日仕事で審査内容をみることができず_| ̄|○、大変残念な思いで審査速報を待ちました。
 一人の受講生からメールが来て、「全員、何とか合格できました」続けざまに、受講生から 「緊張して、夜眠れませんでした」「程よい緊張感を楽しめました」「心臓がバクバクしました」等など・・・。喜びのメールが届きました。「良かった、皆頑張ったから良い結果が出たね」
本当に嬉しかったです。良くここまでたどり着いたものだ・・・。これも紆余曲折あった初心者教室に忙しい中で協力してくれた皆さんのお陰です。
 そして、翌週初心者のうちで2人が県大会に出場しました。勿論、入賞したりするわけはありませんが、他支部の指導者からも賞賛される内容でした。普段、教室で指導している講師陣からも「良く引いていたよ」とお褒めの言葉を戴きました。初心者からは「流派東方不敗が試合や審査に出ないと見えてこないものもある!と言われ、半信半疑でしたが、試合に出てみてその意味が良くわかりました。これからも出てみたいです」「出場するからには優勝したい」等、色々な感想が聞かれました。
 12月に入ってとても寒いですが、週に2回「合同練習会」を開いて、皆で集まって練習を続けています。寂しかった夜の練習に活気がでて、沈滞気味なクラブが本当に活性化したような気がします。
 皆の協力と初心者の熱意が教室を実りあるものにしたと思います。願うらくは、このまま皆が弓道を継続してもらいたいこれに尽きます。


~~~初心者教室編 終わり~~~
最近の弓具情報を週刊誌風に・・・。


永野一翠から・・・
最近、永野一翠のホームページに選奨(即納ページ)が出来ましたね。素晴らしいのでしょうが、どれも高額・・・。巷の弓具店での一翠シリーズも結構高値になってきています。ホームページを見ると、特作シリーズは強い弓はお勧めでなく、カタログから外れています。強い弓は「吟翠」を買ってくださいとなっています。で、吟翠ならばおおよそ20万円してしまいますさすがに、誰もが購入できる金額ではありません。巷の弓具店で出来るだけ安いものを手に入れるしかないですね。

大分弽
正式名称は判りませんが、「大分の弽」というものが存在し、いいものらしいです・・・見たことがないのですが。三つ弽で20万円?四つ弽で24万円・・・安いものもあるのでしょうか?人気殺到で中々製品が手元に来ないらしいですが・・・。
【注】どうやら四つ弽で13万円程度だそうです。申し訳ありません、営業妨害していました。

③松永佳也

安くて、良い人気の松永佳也弓ですが、どうやら側木が櫨の試作品を作られているようですね。何張か試作を重ねて近々世間に出回るのでしょうか。そうなれば、非常に魅力的な弓が出回ることになりますね。櫨は加工が難しく、熟練の高度な技が必要だそうです。「宣斎弓ごよみ」でもそのあたりの記載がありますね。
 松永佳也弓の本命、櫨仕様がいよいよ登場するのでしょうか、期待が持てます!!

④ MIZUNO 竹仕様カーボン矢
ユーザ層のターゲットがいまいちわかりませんが・・・。MUZUNOカーボン矢の周りに竹皮を剥いだものを貼り付けモノだそうです。実物を見ましたが、パッと見では竹矢です。良く見ると、節などそうではないところもありますが。価格は羽根にもよりますが、竹矢と同じ水準のようです。
 そうなると一体誰が、どういうために使うのでしょうか・・・。矢数が多い、若者称号者や称号審査を受けている若者?う~ん、良くわかりません。謎です。

⑤「誠」作の竹弓
横山黎明師のところから独立された弓師さんだそうですね。ちょっと見た限りでは成りは都城弓らしい、横山系の成りですね。実際引いたらどうなのでしょうか。新しい弓師さんが、独立する際に暖簾分けして独立しても、材料に苦労するそうです。天然の山林や人の手入れが出来た山林・竹山を探すのは大変でしょう。安定的な優良な材料が手に入らないと、いくら良い腕の弓師でも力が奮えませんね。価格も廉価でお求め易い弓みたいです。但し、置いている弓具店とそうでないところがあるようですね。
 正直言いまして、高額な竹弓(グラス・カーボン弓も高くなりましたが・・・)が多すぎるような気がします。勿論材料が枯渇しつつあり、コストが懸かるのはわかりますが、弓の価格が高いと我々ユーザは使いたくても手を出し辛くなります。廉価な弓であれば何張も買って試してみることが出来るのですが・・・。
【注】横山黎明弓製作所から以下の通りコメントがありましたので、紹介で正しくない所があるようです。米とを参照下さい。
2010.12.02 弓道の本
弓道の本を買いました。
既に手にされた方も多いと思いますが、松永宣斎師弓ごよみ」。弓道誌で連載が始まり、期待していましたら、あっという間に終わってしまった「弓ごよみ」です。
 早速読み始めたのですが、文章が短い・・・。後でわかったのですが、対談形式で取材をしたようです。
                    sensai 002
 読み進めていくと、弓師としての弓に対する気持ち、弓引きに対する対する気持ち、などがポツリポツリと語られています。時代の流れと共に、弓引きが要求する弓も変わってくるので、それに応えようとしたこと、破損した弓を見て、弓引きの特性に応じた弓に直して送り返すなど、弓師と弓引きのやり取りが伺われる内容でした。
 あまり書いてしまうと、買う方の楽しみが失せますので、ほどほどに・・・色々と読み応えがあり、先代松永重児師の「弓に生きる」と読み比べると、次代の流れもあり違いがあって、また楽しいです。
 読めば、「松永重宣」欲しくなりますよ。