この、勘十郎師曰く、「うちの弓らしい成りの弓」、そして強力になった弓艦隊で、ちょっと弱くなった柴田勘十郎弓。それらを考えると、う~んどうしよう。バランスの取れた強さの弓は欲しい。おそらく、この弓は引きこなせば丁度よくなってくれるはず!勘十郎弓二世の誕生も心の中で決まりつつありました。
 「12万かぁ~。どうやって賄おうかな」ええっと、と心の中でシュミレーションする。う~んどうやってもそのお金が出てこないなぁ~。 ( ̄ー ̄)vニヤリッ できた~。
 では、流派東方不敗は年末に出来るニベ弓をオーダーします
 側にいるS名人は「は???」というリアクション。勘十郎師は「ニベ行きますか!ありがとうございます!!、じゃあこの紙に使用などを書いてください。」保津川ダイビングまでして購入を決めた勘十郎弓一世とは違った二世誕生の瞬間でした。(まだ出来てないってば・・・)
 弓の強さもオーダーできるし、完成時期も年末以降で支払いもやさしい。そして贅沢にも知ってしまったニベ弓(松永萬義)の引き味・・・。今の勘十郎弓がニベ弓になればどんな引き味なのか?そして目の前にある勘十郎弓の素材の美しさ、すべてが手に入るのです!!
 勘十郎弓の購入って結構アバウトですよね。勘十郎師も「このくらいかな?」とか、「これでどうです?」とか結構アバウト。でも、何だろう?このワクワク感と期待感。弓にキロ数と値段が貼ってあって、その中から銘柄をみて、成りを見て「じゃあ、いくらで」と購入するのとはえらい違いです。
 ・・・というわけで勘十郎弓二世はな・ん・と ニベ弓となるのでした。。。
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 S名人と二人、失意の中早々に京都を後にしようとしていました。京都の街で大きな風呂敷を購入する為、街に入りました。S名人が「ここからなら勘十郎弓店に近いのでは?」「あ、そうだね、行って見よう。そういえばMプロの弓巻、預かってないね」
 わずか5分で勘十郎弓店へ。京都大会出店のためお疲れのところ申し訳ないな~。と思いながら勘十郎師と再会しました。
 色々と話していましたら、「流派東方不敗さん、ニベ弓はどうです?この夏から打ち始めて年末に出来ますよ。今回のニベ弓は値上げ前価格でお徳ですよ」いやいや、僕にはまだ早いですってば。矢継ぎ早に「今年のワークショップまだ後4人くらいいけますよ!どうですか」・・・それも魅力ですね、う~ん参加したいなぁ。
 「そういえば、購入した勘十郎弓、私の近年の弓力アップで若干弱く感じ始めました。何か良い方法は無いでしょうか。23キロくらいですけど」「あ、丁度良いです、ちょっと待ってくださいよ!」勘十郎師は奥に入り暫くすると、一張りの弓を持ってきました。「引いてみてください、いい感じですよ!」ほぉ~、こ・れ・は強いぞぉ~。ホントニ23キロくらい?
 しかし、成りが勘十郎弓らしい。知らない人が見たら船底みたいに見えるかな・・・。側木が流派東方不敗が持っている弓よりはるかに美しい。流派東方不敗の勘十郎弓の側木はきれいな“櫨”ですが、この“櫨”は特に美しい。流派東方不敗の勘十郎弓も、こういう成りに仕上げようかな・・・最近下が立ちすぎているし。。
 などと思っていると、勘十郎師が「・・・?」「あ、そうだそれは強い方です、こっちがそうでした、どうぞ引いてみてください」肩入れすると、強いがこれならなんとか引けそうだ。側木も同じように綺麗で美しい。成りはちょっと普通の弓。さっきの弓の方が勘十郎弓らしいなぁ~。どちらにしても、これならば強さはクリア、弓の成り美しさが魅力、弓の芸術品としても美しい。
 う~ん、これをお持ち帰り?さて??
 
 今年の京都もいよいよ大詰め。昨晩は祇園でS範士に紹介された中華料理屋に雨の中行くも、休業中で空振りで、悲しかったです。
 さて、早朝より勘十郎師の呼び出しがあり、昨日の肥後三郎弓を預かりました。おお、弓把が狭くなっている。「この弓頑固ですわ、何度火入れしてもなかなか直りませんでした。が、いい弓ですから大事にしてくださいね」とのことで勘十郎師は私に弓を渡すと今日は撤収しますと会場を後にされました。
 私は開会式中暇でしたので、Iセミプロの新弓選び。昨日大体の目星をつけ、後は価格交渉のみ。Iセミプロより厳しいノルマを課せられ値引き交渉を行いました。このくらいなら許してくれるかな?
 同行したS名人の射技を拝見した。久し振りの大舞台のせいか、緊張が見えました。どうなるかなぁ~と、Y審査委員長のすぐ側で拝見。甲矢が的一つ上へ・・・。終わったな、と思いながら乙矢を見守るとこれも的一つ上へ・・・。(´´``)ショボーン 学科がすんだら帰ろう・・・。
 ここからが、本当の山場だったのです!!
 勘十郎師に外竹打ち直しの肥後三郎を手渡しました。もう少し弓把が低くなって欲しい。と思ってその修正をお願いしました。「流派東方不敗さん、うまく仕上げましたね。いい感じですよ!」勘十郎師にお褒めいただいた。「この弓の特性を生かしたまま弓把を下げるため火入れしましょう。明日お渡しします」もう少し直れば良いなぁ~。
 そして、Mプロの某弓。(何の弓かは想像してお楽しみください。)Mプロはこの冬3張りはじきました。そのうち、この弓を勘十郎師に外竹張替えをお願いしたのです。外竹を外すときに見学したそうですが、着色した側木や側木の材質に相当がっくりきて、「もう買わない!」と思ったそうです。弓の価格設定は難しいところもありますが、別に櫨じゃないものを櫨っぽく着色までしなくてもねぇ。
 勘十郎師の手でリニューアルした、某弓。勘十郎弓の成りではありませんが、下もほどほど出たいい形でした。しか~し、強い!Mプロも「ある程度強く!」というオーダーはしたようですが・・・。「このカーボン入りの本来の強さを引き出したつもりです」と勘十郎師。大三まで取らせてもらいましたが、つ・強い!!「これは無理だな」
 さて、今回の京都大会で販売されていた弓の殆どが永野一翠系でした。他の弓は1割あったでしょうか?我々の使っている20キロオーバーの強さの弓はほぼ一翠でした。最近特に供給が多く、巷にあふれているようです。
 弓具店においている新弓の一翠を見るとどれも下が出ているような気がします。流派東方不敗としてはあまり好きな形でない、もう下が少し立っている方がいいのですが・・・。それを聞くと、「最近下が立つと矢が暴れたり、弓がはじきやすいと苦情が多い。安定感と弓の破損防止のため下を出している」ということです。射手の技量や弓の手入れ(これも技量か?)の能力低下というところでしょうか。弓を売るほうも変な配慮が必要ですね・・・。
 そんな訳で、勘十郎師に肥後三郎を預けて一夜を過ごしました。~~またまた続く~~~
 
 いよいよ、全日本弓道大会と定期中央審査がやってきました。今回の目的は審査はさておき、肥後三郎TUNED BY 勘十郎の手直しがメインでしたが、なんと後で大どんでん返しがありました。それは後日談とします。
 ETC1,000円効果で高速道路も、PA・SAも大渋滞と混雑で師匠との面会も夕食を共にするのみになってしまいました。師匠には今回引くところを見ていただけず、「矢張り大会に出場するのだった」と後悔しました。
 翌日、審査に赴きますと、全弓連会長が挨拶で早気に駄目だし。翌日の錬士審査でも超駄目だしをしたようで早気の私には辛い次代となりました。審査では二本詰めたものの、「電光石火の早気」と合わせ中りで合格の見込み無し!もっと、もっとキチンと引かないとなぁ~。全くすることも無く、八段の二次審査を見学。「一つ的」射礼を拝見しました。う~ん、有名人ばかり。中でもH七段とT七段は素晴らしかったですね。失中があり、合格しませんでしたが、暴発しても弦音がいい!!理解できません。また体配も「うまいなぁ~」、と思いながら見ていました。
 途中時間が出来ましたので、勘十郎弓店へMプロと出向きました。流派東方不敗は肥後三郎の調製、Mプロははじいた某弓の外竹打ちなおしでした。~続く~。