以前紹介しました、播磨竹禅 ニベ弓ですが、画像もお見せいたします。
 末弭、本弭は赤柿の素材で関板も作られています。
う~ん、黄櫨でお願いしていたはず
他の播磨竹弓と異なり、関板の内側に補強のための内竹が入っていません。
ニベ弓の打った時期が平成25年頃のはずですので、その当時のハザマ師匠は
内竹を関板の中に通さなかったのかもしれません。
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 荒村の状態ですが、上下は薄めが播磨竹禅の特徴ですね。
よって、現状で25キロはあろうかと言う弓ですが、何とか手の
中で弓を押すことが出来ます。
横から見える黒い線がニベの証です。これは合成弓の播磨竹禅には見えませんので、大きな違いでしょう。

杢は縄目杢です。これは荒村終了後、仕上げて磨けばもっとはっきり見えるはずです。
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相変わらず、地味に見せますね・・・。作品を商品に見せようとしないというか、無頓着というか・・・
これだけで他の弓なら価格が変わってきますよ、師匠
 黄櫨は握りの辺りで継木しているようです。斜めに黄櫨の切れ目が入っています。握り近辺の
継ぎですが、強度大丈夫かな?
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ブログをご覧になっている方は「あれ?」と思われたかも知れません。
そうです、最近新弓を立て続けに購入しています。
よって播磨竹禅ニベ弓他3張り慣らし中になります。
どんな慣らしをしているかといいますと、
第一段階 大三で離し100本程度
第二段階 目通りで離し100本程度
第三段階 口割で離し100本程度
引くことにしています。

注意点は、
①末弭と本弭の弦の拳が関板の中央からずれていないか?
②上関板を通る弦が関板の中心を通っているか?
③握りの位置で弦が弓に入りすぎていないか?
④弓の姿(成り)が変わっていないか?
⑤弓に破損、故障箇所が無いか?

これらを引く前、引いている途中、引き終えてから確認するようにしています。

①角見を効かさず、弓を捻らない事、
②会は持たないこと。
③重い矢を使うこと。
④引き戻しをしないこと(素引きなど)。

が慣らし作業の鉄則です

第三段階が終わりましたら、一度弦を外して、裏反りの回復度合いを見ることになります。
弦を外して、五分ほどで1センチ以上戻りがあるようだとまだ弦を外すには早い、というのが一つの目安です。
弦を外して裏反りが安定したところで、弓を上下とも地面に着けて、裏反りが何センチくらいか確認する必要があります。
 ちなみに播磨竹禅ニベ弓は荒弓ですので、第三段階を終えて300本くらい引いたところで荒弓から削ってもらい、
銘の入った弓にしていただく予定です。(今回はニベ弓なので花押も入る予定ですが)
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他の弓は銘が入っており、仕上がったはずの新弓ですから、様子を見ながらデビューということになります。
もちろん湿度・気温の高い季節(梅雨・夏)には休ませて成りを整えないと、折角の新弓が台無しになってしまいます。
この1年目の調整が長く安定した弓として自身
の下で活躍できるかどうかの分かれ目
になります。
新しく冴えが良いからといって、バンバン引いていると(引きたくなりますが)
あっという間に珠玉の逸品が、残念なものに成り果ててしまいます
 新弓ですから、弓の固さや、離れのときの荒さを感じます。
これがだんだんこなれてくる様子を確認できるのが非常に良いですね。
 しかし、現在慣らしが4張りです。4張同時に慣らしを進めています。
となると、毎回巻藁だけで、40射・・・。これはまぁまぁ骨が折れます・・・
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もう一人の女性は通算三張り目になります。いいですね、どんどん深みに嵌っていただいて。
次はニベかな。今回はなんと、播磨竹禅史上初?の内竹が煤竹バージョンです。どこかから調達した材料にあったようです。これまで煤竹を使ってこなかったハザマ師匠のプロトタイプの弓になります。そのため、外竹と内竹のマッチングなどはまだ取れていない、というか不明なところがあるそうです。
 見た目に中々無いため珍しい感満載です。播磨竹禅の銘が見えるのか、心配になります。見たことがないものを見るとつい「俺も欲しい」と思ってしまいますね。
 この弓はまだ藤放し状態ですので、これから弭も関板も削っていかねばなりません。取りあえず、弓の形らしきものをした状態で一刻も早く、荒弓にしてください。」という所ですが、そこは「今日煤竹で、弓があることが確認できたので、それで良いです」などと殊勝なことをいうものですから、隣から「早々に形にして送ってください」とお願いしました。これは楽しみですね、どんな弓が出来上がるか・・・。内竹が柔らかいと、引き心地が優しいのかな?などと妄想が膨らんでしまいます。
秋も深まり、落ちついてきましたので、ハザマ師匠を訪問することにしました。
今回の目的は、一緒に稽古している人の新弓受け取りと流派東方不敗のニベ弓新弓の受け取りです。
 ハザマ師匠のお話では、今年は気温が下がらず、ニベうちが出来ないとのことです。最高気温が18度以下に下がらないと、ニベ圧着がうまく行かず、はがれてしまうそうです。もう少し時間を待たないといけない。また、気温が下がらないため、竹を切りに行けないといわれていました。例年と比べ、新弓の作成と素材集めの着手スケジュールに違いがあるようです。
 さて、女性陣2人が今回の依頼主です。廉価であり、オーダーメイドで弓が作れるのはユーザーにとっては喜ばしいことですね。女性の場合、特に手の大きさに難がある場合があるので、手幅の調整が出来るのがありがたいですね。
 今回は側木黄櫨、並寸で14キロくらいの収まりを希望していました。この納品については、「流派東方不敗がいるから荒弓でいいやろ、わかるやろ」ということで、弓が一回り大きい状態で戴きました。これを巻き藁で300射ほど射込んで行き、その後射込んで行って、実際の弓の大きさに村を取って仕上げていくことになります。
 初めての新弓で試練ですね。彼女に渡された弓は太く、強さもずいぶんなものみたいですので、仕上げが大変そうです。「寒くなるのに、引けるかしら?」不安がよぎります
 弓自体はハザマさんらしい、優しい成りになっています。基本江戸成りになっていますが、少し胴が入っています。慣らす際には胴抜けが怖いので、ちょうどいいかもです。
 寒い時期に弓力の強い弓を慣らしていくことは大変です。しかし、弓を慣らしながら、打起しや大三など基本的なことを見直すチャンスでもあります。動きの少ない冬季なので出来ることもあるかな。そして暖かくなって、体が動く頃に弓を引きこなす事が出来ればいいですね
弓の末弭、本弭を見てみましょう。
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もちろん上作と並作相当の弓ですから、変わりはありません。
これは肥後三郎弓や松永重宣弓との違いがあるようです。
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とはいえ、やはり松永重宣弓系ですね。角をあまり切り落とさずに立てています。
肥後三郎弓毛糸の違いはどういう理由なのか?そこは謎です。
ただ、鼻の長さは昔の弓に比べて長くなっています。これは何か秘密があるのでしょうか?
 
本弭です。
ピンボケ気味ですが、丁寧な作業は刃の後でわかりますね。
松永系の末弭本弭は形が穏やかで、どの弦もかけやすい形状です。
こなれてきたら、日の輪も月の輪もできる限り締めるように、弦をかけたいですね。
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早く育て行きたいですが、まだまだ時間が取れません・・・