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修理に出していました征矢弓具製作所の誂え弽ですが、
これがまたあっという間に帰ってきました。
「修理は早い」((笑))

さて、それぞれ確認します。
soyakake01.jpg           soyakake03.jpg
という事で、副指全体でなく、帽子と擦る内側だけ取り替えました。
帽子にかぶせて見ると、交換した様子がわかりません。

次に帽子です。
                           soyakake02.jpg      soyakake04.jpg

帽子は潔く新品になりました。帽子の腹側も新品になっています。
捻り革の位置も少し前になり、その部分が柔らかくなっていて、
これが取り掛けにどう影響するか楽しみです。

そして、弦道です。どうでもいいけど経年劣化を感じますね。
                           080328 011-1           soyakake05.jpg

撮影角度も違うため、使用しての確認が必要です。
縫製が少し雑なような気がしますが、気のせいでしょう(-∀-)
さて、あとは引くのみですね。楽しみです。
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ある日流派東方不敗の弽を何気なく見ていますと、
なんと薬指に穴が開いているではありませんか((((;゚Д゚)))))))。
soyakake01.jpg
薬指の紫の部分に直径2ミリほどの穴が開いていました。
 これはまずい、、、試合も近いのにΣ(゚д゚|||)
早速征矢弓具製作所の修理コーナーをチェックです。そりゃあそうか、2008年3月納品です。今が2019年7月。。。
11年もこの弽を使ってきたのですね・・・。早いものだ。
 修理課の修理内容を見るとふむふむ、修理指示書を送るのね。
という事で改めて弽をみましたら、なんと
親指も穴が開いているじゃあありませんか。
                              soyakake02.jpg
全く気が付かなかったのはどういう訳か・・・。そして親指・薬指とピンポイントで小さな穴が開いています。
離れはバラバラなのに・・・。(つω-`。)離れる点はピンポイントなのね。
 気を取り直して、修理詳細を書き込んでいきます。
その中でよく見ると、修理は最高で雨露離仕上げです。私は誂えなので
それより上質なはず。どうすればいいのか、相談しますとちゃんと誂えの
品質
でしてくださるそうで、安心しました(´∀`*;)ゞ

 今回は副指(薬指) 前革切替、腹革/捻革/帽子革【3点セット割】で
修理をお願いしました。
 そして以前から気になっていた、捻り革の内側が多少分厚く、
筈を挟んだ感じが取りにくいため、そこの修正もお願いしました。
ここができないと某H先生ご指導の弽の使い方ができにくいのです。(ノ_<)
ただし、修理の結果この四つ弽の特徴である捻って引くのが、若干平付け
なるのだそうです。
 もう一点、できれば薬指で帽子を引っ張りたい。今回はこのリクエストを上げて
見ました。せっかくの10年ぶりの大型メンテナンスですからね、仕上がりが楽しみです。
天下の名弓「萬義」と月見草の「播磨竹禅」ニベ弓
製造過程も、素材も異なりますが、出来上がりの共通点は多いように思います。
 どちらも比較的細身の弓に仕上がっていますが、竹の肉厚は随分異なります

播磨萬義03

同じ寒暖の差が激しい気候条件でも、九州南部と中国地方中部の竹では育ちに大きな差があるのでしょう。
側木の櫨も見た目から大きく異なります。萬義には優しさ、播磨竹禅には強さを感じます。
こうして四寸の萬義、二寸の萬義、播磨竹禅と並べると流派東方不敗が播磨竹禅にこだわる
所以もご理解いただけるのではないかと思います。
                                播磨萬義04
 もちろん、播磨竹禅の方が粗いように見えますが、それは当然だと思います。
しかしながら、持った時の「ずしっ」とくる手応えは萬義の「軽いっ」とは大きくことなります。
これが不思議なことに離れて弓返りする時に鈍さを感じない。。。
 それぞれ、なんとも表現が難しいですが、離れの瞬間に弓の末弭・本弭の両端から
鞭のように返ろうとする力を感じます。これは中々他の弓では感じられないところです。
肥後三郎や松永重宣でもこの感覚はありません。
ニベ弓である宣斎でも感じられません。

となると、この㔟から生み出される矢押しかもしれません。
弓が鞭のようにしなり、矢が下から的の12時に向かって飛んでいく
感覚を感じると、それは愉悦この上ない世界で、他の弓に変えることはできません。
贅沢の極みなのでしょうね。
播磨竹禅ニベ弓と最高峰ニベ弓の松永萬義を比べてみましょう。
先ずは㔟から。㔟は酷似しています。この点が流派東方不敗が
ハザマ師匠の打つ播磨竹禅の最も気に入っているところでもあります。
                               播磨萬義

 厳密にいうと、萬義の方が播磨竹禅に比べて更に胴が長いように見えます。
そして、播磨竹禅の方が姫反りの曲線がきつく見えます。
このあたりが離れで矢を送り出す時の返りが変わってくるのでしょう。
更にいうと、何度もお伝えしていますが、胴が抜けていると言われがち
です。そこは分った人に見てもらいましょう

 同じくらいの強さの弓ですが、弓の太さ・重さが違います。
播磨竹禅の方が重く、厚い(太い)弓です。弓を持った時に
質量を感じるのが播磨竹禅ですね。
 側木の櫨は真っ黄色の梨目っぽい萬義と、縄目の播磨竹禅の
違いがあります。櫨の樹齢もありますが、櫨の素材の違いにも
興味がそそられます。

関板の様子ですが、萬義は櫨です。播磨竹禅の関板で櫨を
使っている事は少ないように思えます。ハザマ師匠曰く、
「質量が欲しいので、櫨を使わないことがある」との事で、
バランスをとるうえで櫨では軽すぎる場合もあるようです。

播磨萬義02

こうしてみると、播磨竹禅の側木は上下とも細く削っているなぁ~。
その割には弓力はあるのですが・・・。

 そして、この萬義はニベ溜りが見えませんが、播磨竹禅は
しっかりニベ溜りが見えます。それぞれ、ニベ弓の打ち方(工程)も
確か違っていたように思います。
渡辺健太弓と松永佳也弓の㔟を比べてみます。
流石に兄弟弟子という感じがしますね。
やわらかいカモメ型の㔟になっています。
カモメ型に関わらず、結構胴が入っています。
最近流派東方不敗は胴の入った弓を引いていませんので、
どういった離れになるのか、矢押しをするのかも楽しみです。

このカモメ㔟が鋭い矢飛びと、甲高い弦音を出す重要な要素なのでしょうね。
カモメ型の㔟はこうしてみると本当に優しい感じがします。
                                 kenta05.jpg

 弓の姿を見ていると、側木の桜が黒く見え、隣の佳也弓の櫨が美しく、品のあるように見えますね。
これは致し方ないことかな・・・。
 佳也弓を持つと軽いのですが、健太弓は桜にもかかわらず軽いのです。
佳也弓の桜仕様は持つと重みがあるのですが、健太弓にはその感じがなく、
軽く感じます。芯や側木の使い方など構造に相当な工夫がなされているのでしょうか。

kenta04.jpg

しっかり使えるのは来夏以降だと思います。
その時にどれだけのパフォーマンスを発揮してくれるのか?
今から楽しみです。
 そして健太弓自体の進化に期待大ですが、
健太弓の側木櫨仕様、ニベ弓の登場を楽しみに
しています。
体はいくつあっても足りませんが・・・。
渡辺健太の弓、側木桜仕様の弓ですが、細部まで確認していきましょう。
引き味は慣らしが済んでからになりますので、夏場以降のレポートに
なると思います。
 丁度、同じくらいの強さの松永佳也の弓(側木櫨、五本芯)がありますので、比較しながら
レポートします。
 まず、銘ですが、写真のとおり篆書体?で金色です。三枚打ちの時は「健太」でした。
kenta03.jpg
どうも、弓師として松永系の名前を名乗らないようですね。
                            kenta06.jpg
佳也弓と並べるとこんな感じですが、銘はあまり目立ちません。
側木が桜でこの銘ですが、櫨になると銘が変わるのか楽しみですね。
 つづいて、関板ですが、これは松永重宣系列の角が角ばっていて、
高くとっています。そして内竹が関板の中まで入っています。

kenta08.jpg

佳也弓の関板と比べても随分ととんがっており、かなり高く見えます。
好みの別れる所ですね。弓全体の姿を見るときに関板だけが尖って
見えますので、あまり好きではないです。まあ、落ち着いて来たら削ってもいいかな・・・。
関板の仕上げ処理を見ていると、佳也弓との比較になりますが、
かなり鋭角な切り口になっています。若さなのか、歯切れの良さを
感じますね。
 この関板の形状は良い弦音を出すことを意図した形だったと思います
ので、慣らしが終わってからの弦音が楽しみです。
 隣の佳也弓は今雲仙弦でかな~り良い弦音を出していますから。

 側木はもちろん、桜です。桜なのですが、弓の着色が黄色系の染料を使っているため、
かなり黄色く見えます。
ただ、私にはこの桜の種類はわかりません。
                                       kenta07.jpg
 なぜ、この色を選択したのか、お聞きしたいところです。
メープルを黄色く着色する弓師は多いですが、桜を黄色く
着色する弓師はあまりいませんから。
 今新弓でこの側木の色ですが、落ち着いて来たらどんな
色に変わっていくのでしょうか。それは今から楽しみです。

 側木が桜の弓は流派東方不敗の経験では、引き味が硬い
印象があります。健太弓の慣らしが終わり、どんどん引いてきた
時に、引分け、特に目通り辺りからの収まりがどうなってくるのか、
とても楽しみです。
流派東方不敗の弓シリーズがいつの間にか「にべ弓」ばかりになり、夏弓が手元不如意になっていました。
そういう訳で、投入したのが渡辺健太弓です。
                                           kenta02.jpg

 弓師というより、射手として有名な人でしたが、松永重宣師の下で弓師の修行をされてきました。
私たちの所にも3枚打などの試作弓が出回ってきていましたが、ついに桜芯の弓を導入です。
健太弓はすでに側木櫨でニベ弓の製作まで進んでいると聞きますが、流派東方不敗はニベ弓が飽和していますので、お預けです。
 さて、早速ですが、側木が桜の弓ですが、質量は軽い。執弓の姿勢が軽く取れます。
松永重宣系の弓はどれも弓が軽くできています。竹の選定、側木の選定、芯の焦がし、削りなど製作過程で軽量化が色々と図られているのでしょうか。
弓が軽いのが良いか、ある程度質量があるのが良いのかは流派東方不敗の中では結論が出ていません。

kenta01.jpg

㔟をみてみますと、松永重宣系のカモメ型ですね。
同じ松永系の弓でも肥後三郎と違い、下㔟が穏やかな優しいふくらみを持っています。
佳也弓と並べてみますと、膨らみにボリュームがあるのがよくわかります。
同じ重宣師の弟子同士の弓ですが、若干違っています。
聞いたところでは、弓具店のリクエストに応じた弓の㔟で出荷しているようです。
播磨竹禅のニベ弓ですが、㔟(なり)は江戸㔟です。
おそらく、何処の弓具店でも売っていないと思います。
合成タイプは以前どこかの弓具店で売っているのを奇跡的に
発見しましたが・・・
胴の長い、台形のような弓になっています。
これを胴が抜けている、といわれるとつらい物があります。
胴が抜けているのは、目付けの辺りが膨らんでいる状態を
指します。もちろん、船底でもありません。
                           播磨竹禅にべ03

はっきり言って、抜群に好きな弓型です。
はじめて萬義弓を手にした時、こんな美しい㔟の弓があるのか?
と思いましたが、それがハザマ師匠の弓で見られるという幸せを感じます。
播磨竹禅にべ04播磨竹禅ニベ06

さて、上㔟・下㔟を巡っていきますと、ニベ溜が側木と外竹・内竹の間から見えます。
外竹・内竹の竹の肉厚が結構あります。そこが他の弓と違うところでしょうか。
そして側木は櫨ですが、脂分の多い、樹齢250年以上のものになります。
ただし、その分松永系の弓と異なり、弓の質量が重くなります。
このあたりは柴田勘十郎師の弓も同じく、肉厚のある竹、脂分の多い櫨のため、
弓の質量が異なります。
 竹や櫨とも入手できる産地、年代、弓作りの基本的なスタンスによる違いでしょうか。
ハザマ師匠の竹は固くて、刃が入れにくく、作業が大変だそうです
 そして、前回お知らせしたとおり、ある程度責めて仕上げましたので、
雪荷村といわれる村取りを行っています。弓の内竹の角を削り落として
います。内竹側から見ると内竹側が短い台形に弓が見えます。
最近の弓は内竹・外竹の長さがほぼ同じですので、長方形に
見えます。
 この台形型の弓は手が小さい人向けで、弓が手の内の角見の
位置にあたりやすく、弓が押しやすく
なります。とはいっても
ある程度弓が安定するまでそんな処理はしにくいですが。
以前からお伝えしてきました、播磨竹禅ニベ弓がとうとう完成しました。
2月に慣らしが終了したため、その際に仕上げをお願いしていたのが、出来上がりました。
待望の銘に花押が入ったニベ弓です。
                                   播磨竹禅にべ02
こうしてみますと、花押がなんだか「迫」に見えるような気がします。
仕上がったといいつつ、ここから更に村を取って責めあげていくのでしょう(笑)
今回は、仕上がるまで相当射込みを懸けてきたので、ハザマ師匠も最初から責めています。
いわゆる雪荷村を取った状態で、納品いただきました。
上の銘入りの状態と比べると、内竹を相当に削っていることがわかりますね。
播磨竹禅ニベ01
弓は6分ですから90センチで22~23キロ程度ですが、弓の細さでいくと見た目17~18キロの弓に見えます。
他の弓より小ぶりな関板は赤柿で、内竹は関板まで貫いていない状態です。
ちなみに関板は櫨が良かったのですが、軽すぎるということで赤柿になりました。
見た目にニベが見えていて、黒いラインが通っていますね。
                                播磨竹禅ニベ05  播磨竹禅ニベ07

                                      弓工房播磨07

工房を見まわるといろんなものがありますが、やはり気になるのが、芯の部分です。
櫨・籤・芯と播磨竹禅の弓はたいてい3本芯になっています。
                                  弓工房播磨02

「3本籤であれば3本とも竹芯になるので、3本芯」のようです。
5本とも竹になると弓の重量が重くなるため、4本が竹芯で1本が櫨になるようです。
5本とも竹にしている弓師もいるようですが。
竹芯

さて、今回は弓の村取り、修理も持参したのですが、例によって(笑)コアな
関係者が来訪していました。柴田勘十郎師のところもそうですが、ハザマ師匠ところも
ドラクエのダンジョンのように、師匠の周りに中ボスみたいな人がいて、
恐ろしい知識と行動力をお持ちのセミプロがいらっしゃいます。
 今回の方は超小型の「MY鉋」を持参のうえ、一心不乱に村取りをしていました。
お話をお伺いすると、かなりの腕の持ち主のようで、師匠曰く「村取りは任せられる」との事。弓も凄腕のようです。
 修理に持参した弓をそれぞれ見て、弓の歪みなどを見たうえで、村取りや修正方法を
的確に説明してくれました。弦の掛け方、弓の引き方(テンションの掛け方というか)も
熱く語っていただきました。
ここに来るにはやはり、油断してはいけない(笑)
弓を使う、育てるには、自分の技量を上げて引くだけでは不十分です。
弓の本来持つ性能を十分に発揮するには、弓の基本的な知識を少しでも
理解しておればずいぶん違いますよね。
「○○の弓は良い」のは事実かも知れませんが、たいていの弓は良い弓で出荷
されていますから、そこからアップグレードして本当に良い弓にするのは
射手の責任ですよね。
とても勉強になります。
今回は弓工房「播磨」訪問ツアーをお伝えします。
「あれ?いつも言ってるじゃん」と思われた方、そうです、そうなんです。
いつも訪問しているのは、販売店?弓具工房「はざま」です。
今回は播磨竹禅の弓打ち等実際の工程が行われているいわば工場を
訪問しました。
 播磨新宮ICを降りて山道を通ること15分くらいで、旧公民館の建物にやってきます。
弓工房播磨01
 油断すると通り過ぎそうですが、この集落の中心地だったみたいで、
保育所跡・小学校跡や簡易郵便局があります。
周りにはもちろんコンビニすらなく、静かな静かな環境で弓作りには適していると言えます。
 油抜きの竹と、積まれた櫨が竹弓を作っている証ですね。
こちらは姫路のお店と違い、作業スペースが広く、作業効率がよさそうです。
普段は見ることの無い、鉋や裁断機、弓張り台などがあり、
ここから「播磨竹禅の弓が生まれている」という躍動感が伝わってきます。」
                            弓工房播磨05
 
修理中の弓、新作の合成弓、ニベ弓、竹材、櫨の芯材、側木材、関板用木材など弓作りに関する
資材がそろっています。(当たり前か・・・)
 
 同行していた皆さんは珍しい機会にまるで子供のようにはしゃぎ回って、
ハザマ師匠に色々と説明して貰っていました。確かに楽しい
 
以前、萬義と宣斎の違いについて述べたことがあります。
今回、たまたまですが、萬義(重児作)と宣斎の比較ができる貴重な機会がありましたので、お知らせします。
 実は、萬義と宣斎の芯材を比較することができたのです。
松永シリーズの最高峰の二張り、しかも萬義は名弓の噂高い重児作です。
 いずれも、芯は五本芯でした。側木は上質な櫨。五本芯の中心は櫨を使用し、両サイドに火入れした籤が4本入っています。
                                五本芯
最近はニベ弓でも、芯の部分は合成接着剤で接着している弓が多いと聞きます。
そのため、ニベ弓であっても、夏場に使えるのだとか。
ただし、この二張は芯の接着までニベで行われています。

ちなみに、どちらが萬義でどちらが宣斎かお分かりになるでしょうか?
 肥後三郎「弓に生きる」、松永宣斎「宣斎弓ごよみ」を読んだ方はお判りになると思います。
そう、左が萬義、右が宣斎です。
 右の宣斎弓は、宣斎弓ごよみの記載のとおり、籤は炭化しているのではないかと思うくらい
火が通っていて真っ黒になっています。そして、「オヤジ」の作った萬義はそこまでは籤に火を入れて
いないようです。
 火を入れすぎると炭化するのはいいですが、返って繊維が弱くなったりしないのかしら?
と素人は心配しますが、大丈夫なのでしょうね。

さて、萬義と宣斎の違い、以前にもお話しましたとおり、㔟も違います。
萬義は江戸㔟、宣斎はカモメ型です。このことによる違いで弓の冴えの
感じ方が違います。例えるならば、萬義は「キレッキレ」で引き手を選び、
射手に高い技量が要求されます。
宣斎は「従順な」射手に従う弓で、射手の技量なりに、
つまり射手の技量が高ければ高いほど真価を発揮する
弓と言えます。
 さて、貴重な弓を手にすることができた皆さんはいかに。
そういうわけで流派東方不敗は人前では極力引かないように
しています。
... 続きを読む
征矢弽をいよいよ引いて貰うことになりました。
高校の時に購入したペナペナな(笑)弽しか使ったことがなく、
弽を変えるのがはじめてですから「怖い」・・・当然ですよね。
征矢さんの説明書には最初のうちギリ粉を使わないようにと書いています。
サイズが合わないなど不具合の場合にギリ粉をつけて使うと返品に支障が出るといううことで。
蛇足ですが、征矢さんから送ってきた「~ご使用に際して~」を読みましたが、
「難しい世の中になったなぁ~」が正直な感想です。
ここまで阿呆なことを言って来る
ユーザーがいるのか。。。おそらく、これは直販化の影響で、これまではそのクレームというか
難癖というかを弓具店が受けていたものだと思います。
 そして、間に入って説明・指導してくれる正しい理解力のある人が激減したのでしょうね。

                                IMG_1315.jpg

それはさておき、新弽使用開始です。
最初は暴発の起こらないよう細心の注意が必要です。
いつもよりがっちり目の中仕掛けとして、弽で筈を押し出さないよう
要注意です。
最初巻藁に向かい大三で2~3本離して貰いました。やはり怖いという・・・。
その後、巻藁で目一杯引いて貰いました。前の弽の引き方の癖が出ている
のと、力んで手繰っていますが、そこまで悪くは無いので、
恐怖感を払拭するのが優先です。
「大丈夫、しっかり引けているよ」
 本人たちは相当に違和感を感じていますが、直ぐに慣れてきます。
慣れてきたら、前の弽の引き方の癖を修正していけばよいので。
一週間もしたら、以前に増して鋭い離れが出るようになって来ました。
そして、彼女たちが練習に来ると燻臭が道場に漂う・・・
「家に帰ってから、ゆっくり眺めて楽しみます」
「よく見せて」、と半ば無理やり閲覧会を始めました。
セミオーダーですが、征矢弓具製作所のトップブランド「征矢」です。
さすがに見た目が違います。手が小さいため、やや小ぶりな弽です。
やや濃い目のこげ茶色で適度な燻しカラー。
そして、漂ってくる燻し匂い・・・、至福のときです
                                     IMG_1314.jpg
広げていくき、よく見ていくと、革のきめ細かさとしっかり感はよくわかります。見れば見るほど匂ってくるし
また、縫製というか刺繍が丁寧です。そのため、弽の高級感が出ています。
二人に挿して貰って、親指、親指と人差し指の間の股、人差し指・中指の詰まり感を確認です。
セミオーダーがどのくらいのフィット感なのかわかりませんが、二人ともぴったりサイズだったようです。
取り懸けの形をとって貰いましたが、人差し指の第一・第二間接の
弛みもなくばっちりでした。

「せっかくなので、早速使ってみようよ」とけしかけました。
高校を卒業して、何年かブランクがあって復帰した二人娘がいます。
復帰後の弓道が楽しいようで、毎日のように道場に練習に来ますので「部活コンビ」と呼んでいます。
 二人とも高校生の時の安い弽を使っていますので、革はクタクタで弦溝もぼろぼろ…。
それで二人とも「買い換えたい」と相談を受けました。
高校生の弽から一般の弽にスイッチするのは、コスト面でも技術面でも難しいですね。
 高校生の弽は2年ほどで使い切ることを念頭に2万円程度。
一般になると長い期間使うことを視野にいれて、良い革の弽を選択します。
そして、曲者なのが高い弽ほど控革が分厚く、硬くなりがちです。
その控革の厚い硬い弽を使いこなすが大変です。
高校時代と違って矢数も減るし、高校時代の弽の引き方に慣れているため、
違和感を相当抱えながら弓を引くことになります。
 「弽を買いたい」と相談を受けましたが、「チャンスが来るまでちょっと待ってて」といいまました。
そしたら来ましたよ、大きな波が。
そう、征矢弓具製作所の「ソフトバンク優勝セール」の開催です。
よし、チャンスだ!とは思いましたが、抽選のオーダーでは二人とも当選するわけもなく、
日和って無難にセミオーダー征矢弽にすることにしました。
それでも20%割引は破格です。通常より2ランク上の弽が購入できます。
よって、二人には迷わず最上級「征矢」ブランドをお勧めし、注文しました。
ソフトバンク優勝セールは相当な盛況でしたので、
少し納品に時間はかかりましたが、誤差の範囲です。
 納品は桐箱、縮緬の袱紗、弽袋入りで届きました。

                               IMG_1313.jpg

二人に弓道場に来るように伝え、来てもらいましたが・・・。
二人のリアクションがテンションだだ上がりで相当面白かったです。
 まずは、桐箱を周りから眺めて、においをかいだり、さすったり
「弽からやないんかい!」
と突っ込みを入れられないほど桐箱を触っていました。
そして縮緬の袱紗をさわり、「気持ちいい!」と触り、弽袋を「かわいいといって触り…
気持ちはわかる!
そして弽をさっさとしまおうとしていました。いやいやちょっと待ってよ。