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高校を卒業して、何年かブランクがあって復帰した二人娘がいます。
復帰後の弓道が楽しいようで、毎日のように道場に練習に来ますので「部活コンビ」と呼んでいます。
 二人とも高校生の時の安い弽を使っていますので、革はクタクタで弦溝もぼろぼろ…。
それで二人とも「買い換えたい」と相談を受けました。
高校生の弽から一般の弽にスイッチするのは、コスト面でも技術面でも難しいですね。
 高校生の弽は2年ほどで使い切ることを念頭に2万円程度。
一般になると長い期間使うことを視野にいれて、良い革の弽を選択します。
そして、曲者なのが高い弽ほど控革が分厚く、硬くなりがちです。
その控革の厚い硬い弽を使いこなすが大変です。
高校時代と違って矢数も減るし、高校時代の弽の引き方に慣れているため、
違和感を相当抱えながら弓を引くことになります。
 「弽を買いたい」と相談を受けましたが、「チャンスが来るまでちょっと待ってて」といいまました。
そしたら来ましたよ、大きな波が。
そう、征矢弓具製作所の「ソフトバンク優勝セール」の開催です。
よし、チャンスだ!とは思いましたが、抽選のオーダーでは二人とも当選するわけもなく、
日和って無難にセミオーダー征矢弽にすることにしました。
それでも20%割引は破格です。通常より2ランク上の弽が購入できます。
よって、二人には迷わず最上級「征矢」ブランドをお勧めし、注文しました。
ソフトバンク優勝セールは相当な盛況でしたので、
少し納品に時間はかかりましたが、誤差の範囲です。
 納品は桐箱、縮緬の袱紗、弽袋入りで届きました。

                               IMG_1313.jpg

二人に弓道場に来るように伝え、来てもらいましたが・・・。
二人のリアクションがテンションだだ上がりで相当面白かったです。
 まずは、桐箱を周りから眺めて、においをかいだり、さすったり
「弽からやないんかい!」
と突っ込みを入れられないほど桐箱を触っていました。
そして縮緬の袱紗をさわり、「気持ちいい!」と触り、弽袋を「かわいいといって触り…
気持ちはわかる!
そして弽をさっさとしまおうとしていました。いやいやちょっと待ってよ。
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大学弓道部設立といっても、設備や部の運営など問題は山積です。
弓道場を建設するとなると、大学の競技会で男子は6人編成。
ということは6人立の道場でないと対外試合ができません。
彼らからも道場建設の相談を受けましたが、当面オファーしない方がよいと伝えました。
もちろん、大学側から打診があれば、「要らない」とは言わないことと言いましたが・・・。
 現状であまり積極的に建設要望を進めないで、と言ったのには理由があります。
部の構成を見ると経験者は2名。活動形態は週に2回、2時間の練習です。
これであと8名の初心者を育成していきます。
 その中で道場を持つとどうなるか・・・。経験者は的貼り、安土直し、など道場の運営整備。
技術的には初心者の指導など、弓道場に来ても、弓を引くことにはならない状況になります。
それはそれで楽しいかもしれませんが、本来の弓道、的に向いて矢を飛ばすことは遠ざかって
しまう。
 よって、彼らが3年生になる時に道場があればいいな、という感覚で求めていくよう話しました。
①初心者の面倒は基本、流派東方不敗と経験者で指導します。
初心者の練習時間を短めにして、残りは体力トレーニングを行う。
②残った時間で経験者が引いて、流派東方不敗が射技指導をする。
指導にはクラブの皆さんの協力を仰ぎ、初心者教室に参加する。
そういった練習形態で進めることにしました。
 人の世話をするためだけに弓道場に通うのは生産的ではありません。
特に卒業まで時間の限られた学生であれば尚更です。
 目標大学を卒業して、地元やどこかで弓を引いても
「ああ、基本的なことは学んできたのね」
と思われる弓引きの育成です。
 国体や競技力の高いものを目指す場合、指導者を交替しなくては
なりません・・・。流派東方不敗にはその技量はありませんから
 よちよち歩きで何もない中で、クラブの皆さんの協力をいただきながら
スタートすることになりました。
部活動で使用する道具についても基本オーソドックスなものにしたいと考えました。
経験者はこれまで使っていたものを使うことを基本線として。
衣装ですが、大学の部活動であれば、色つきの道着や袴などもありますが、
コストを考えると道着白、袴黒が良い、女子はこれからのことを考えて
馬乗り袴で通すことにしました。
 道着も白といっても、いろんな素材がありますし、
袴もテトロンや木綿っぽいのもあります。
練習着はともかく、公式用のものは揃えて、道着にマーク等入れたほうが
部活動らしいということで、マークやロゴは後日部員で選定することにしました。
女子の胸当ては黒でメッシュではなく、着用も水流れとし、
女子もきちんと帯と着用することにしました。
 弓具では、弓、矢、カケ、弦は同じ銘柄のものを使うことにしました。
理由は指導上の管理がしやすいからです。
ある程度弓技水準が上がるまでは同じ銘柄の道具を使い、
弓技水準が上がったのちに、例えば固目の弦を使う、
四つカケを使うなど勧めていくことにしました。
 弓具は高額で全員分揃えていくことは大変です。
特に初心者用の弓は、短い時間しか使用しませんので、
必要なものではありますが、備品として揃えるには経費の面で辛いですね。
弓道部を設立しようとすると、弓具の面だけでもかなり費用がかかりますね。
ゆっくり揃えていこうということになりました。
前回お知らせしたとおり、大学弓道部の立ち上げにコミットすることになりました。
整理しておかないといけない問題はたくさんあります。
学内の問題は顧問の教授と相談いただかなくてはなりません。
今回、先生は弓道未経験者でしたので、運営相談は教授、
弓を引くことは流派東方不敗と分担を分けることになりました。
教授も「お時間が出来れば、弓道いかがでしょうか・・・。」ということで
弓を引くことに特化できましたので、問題を整理しやすくなりました。

その中でも
1 射技について
2 道具について
はよく考えておかなくてはなりません。

1 射技については、初心者は全弓連流とし、正面打ち起し礼射系を基本としました。
経験者は高校の時の流派そのままで良いとしています。
斜面から正面に変えても良いとも伝えて、選択は任せています。
 学生時代に斜面打ち起しで弓道をしていたが、正面打ち起しに変更した
という例をよく聞きます。社会人に指導者が見当たらないから、
というのが大きな理由だそうです。
 幸い、流派東方不敗の道場には、印西派、印西派浦上系、紀州竹林
などいますので、正しい指導が出来るかどうかは別として、まぁまぁ対応できます。
正面礼射系で弓を引いていれば、卒業後、どこに行ってもそれなりには
対応できるかなと思います。
 流派弓道を習っていて、将来地元に戻り就職するつもりとか、地元に指導者が
いるため、定期的に指導を受ける機会がある
などの場合は無理をして引き方を変えることは
無いと思います。そのため、習ったことを詳しく聞き取り、習っていることが反復でき、
技術的に向上できるようになればよいなあと思っています。
ひょんなきっかけから大学の弓道部の立ち上げに参画することになりました。
きっかけは同じ職場の後輩に、大学生1年生が
「弓道をやりたいが、大学に弓道場がない。
どうしたらいいでしょう」

と相談を持ちかけたことからです。
 職場で「うちで弓道といえば、流派東方不敗先輩ですね
そのように繋がるのが正しいかどうかは別として、相談に乗ることになりました。
 新入生が、弓道をしたいが部活が無い。学内に弓道場も無い中で、
それでも「弓を引きたい」、この希望には応えていかないといけませんよね。
・・・というわけで、うちのクラブの入会方法等を文書にしてお渡ししました。
学内で行われる部活動と違って学生が一般の弓道場に来るのはかな~り敷居が高いですからね。
 それから、何度か彼らに説明と打合せを重ねて、問題点や決めておかなくては
ならないことなどを話し合いました。
 それでも話し合う中で、納得した上でスタートしたほうが良いこと、決めておいたほうが
良いことはかなりたくさんありました。
今回の初心者弓道教室は終了直後に市の競技会と審査会が二週連続で
ある展開でした。そのため、それぞれ希望のほうに参加してもらうことにしました。
 経験者は競技会と審査会。未経験者は審査会には間に合わないので、競技会に参加。
ということで、教室終了後フォローアップとして週二回練習日を設けました。
 その日の前半で射技指導、後半で競技の間合いか審査の間合いを練習します。
経験の少ない人には混乱を招く練習ですが、時間が有りません。
整理して、これは競技の間合い、今からは審査の間合いと説明しても混乱しますが・・・。
 それでも、順調にこなしてもらい、
審査会では経験者チームの中から3名受審で
3名とも合格

競技会では好成績は残せませんでしたが、競技役員のお手伝いもこなし、無事終えることが出来ました。

それぞれ聞いてみますと、
「とても緊張した!」
「高校生の時にこんなに緊張してたのだろうか?」
「年に一度はここで開催されるので審査を受けようかな」
などと感想をいただきました。

競技会や審査会が日曜日に開催されるといっても
やり繰りしないと出てくることはできません。
 そこで無理をすると、折角帰ってきた弓道の世界がまた
遠のいてしまいます
。そうなると、もう二度と戻ることは
無いでしょう。
 改めてですが、弓道は職業ではなく、弓道をすることで物質的に
豊かになることはありません。家庭(単身であっても)があって、
仕事があってその中で余暇の時間が取れる人が同じ趣味で
時間を共有する
というこだと思います。
そこで、競技思考の人、審査思考の人、健康増進思考の人など等
それぞれにあった弓道との付き合い方を選んでいく。
そこで弓道を通じて精神的な豊かさを養うのかなぁと
私が若いときには価値観や取り組みを強要されたので、
それはないように「啐啄同時」を心掛けたいと思います。

 初心者教室生が無理をせず、それぞれのペースで
末永く弓道を続けることが出来ることを祈っています。
今回の教室も、講師陣は若手主体でした。
弓道のオンーズンに実施しましたので、労力はかなりのものであったと思います。
次回からオフシーズンに開催し、じっくりと自分の弓も引いた上で
教室講師陣として従事していただくほうが良いかもしれないと思いました
 講師陣は「講師」、「補助講師」、「補助員」として、
各組に講師1名、補助講師1名、補助員1名で指導に当たりました。
基本段位順に振り分けました。それは、段位が上のほうが必ずしも
指導力があるというわけではない
のですが、地方審査委員を努めているとか、
各種講習会を受講しているとか、ある程度スケールの大きい大会に
参加・運営しているとかの頻度が高いためです。
特に講習会受講経験は、今どういうことを求められているか
ということを知りうる貴重な機会であるため時流を掴んだ指導が
出来やすいというメリットがあります。その人たちを「講師」としました。
四~五段、称号者で講習会を受けていない人たちを「補助講師」、
その他を「補助員」としました。
 それぞれ、先に紹介したテキストをしっかり読み込むようにお願いしたところです。
グループごとにローテーション制をとり、それでいて経験者班、未経験者班を
渡り歩くことにしました。そのため、指導の平準化に努め、とどこまで指導したか、
教室生がどこまで進捗したかの連絡ノートを作り、講師に引き継いでもらうようにしました。
そのため、講師が替わっても指導にふらつきが無く実施できました(´∀`*;)ゞ

教室を開催している間に講師陣は練習が出来ず、もやもやしたと思います
しかし、教室期間を終えると知識も動きも変わって来ていることが良く分かります
①それは3ヶ月も教本やテキストとにらめっこしてきたこと。
                         IMG_0619.jpg
②基礎の基礎を繰り返し繰り返し初心者に伝えてきたこと。
そして範示してきたこと。

講師陣も大きなステップアップを果たしており、知識・技術共に
向上していることは自身には分からないかもしれませんが_(:□ 」∠)_。。。
教室を開催する上で、受け入れる側の大きなメリットだと思いますね。
今回の教室は「経験者班」「未経験者班」の二つのグループに分けました。
それぞれ進捗は異なり、経験者班はどんどん的前で引く方へ進んでもらうようにしました。
1回の中で体配の時間は両方共通項目として、四姿勢八動作は一緒にやってもらいました。
なにせ、経験者とは言え、高校の時にしか弓道をやっていないため、
体配は簡潔にしか学んでいません。よって詳しく指導をしていきます。
特に最近言われる執り弓の姿勢についてはしつこいくらいお伝えしました
それから時々講師陣の審査の間合いを看取り稽古して、体配の重要性をお伝えしました。
受講生には定期的にレポートを頂きましたが、
「弓を引くまでにこんなに時間がかかるとは思わなかった」
「高校の時に教えて貰ったかな?ということがたくさんある」
「弓を引いていて考えたことが無かった、奥が深い」
などなど感想をいただきました。
教室の進捗の状況によって困るのが、超弱弓が大量に必要になること、
巻藁がたくさん必要になること。
このあたりの必要性が一過性のものなのですが、やりくりしきれないところがあります。
また、経験者でも弽を処分していたりするので、十分なものを用意できる
わけではありません。続きそうな人には順次声掛けをして、

①道着、②弽の順に購入して貰いました。
道着を着た時の皆さんの喜びようは見ていてこちらも嬉しくなります
                            kake.jpg

「もう、辞める事はできませんよ」(笑)といいますが、
早めに着方を覚えてもらう必要があります。そして練習のたびに道着を着用することで、
世俗から離れ、「弓道に来た」と気持ちの切り替えをするのも大事なことだと思います。
経験者は理解していただけるのですが、弽はあまり再々買い換える
ものではないため、早めの購入をお勧めしています。
「経験者」と「未経験者」を分けることで指導者は進捗管理が楽になるのと、
「未経験者」には目指すべき近い将来が目の前にいるわけで、到達点が分かり易くなります。

また、受講生が初めて中った時は全員で拍手するようにしています、
というか自然と拍手が起こります。班別に分かれているものの、
講師陣はいろんなところに目配りをしているということですね。
受講該当者に教室開催前に説明会を行いました。
弓道を始める上で、一番最初に伝えていないといけないことが二つあります。
それは、時間と費用の二つのコストについてです。

一つ目は、「一人で弓が引けるようになるには、
週2回の練習で6ヶ月以上かかること
」です。
未経験者のイメージではいきなり的を引いてポンポンと中る
ように思えますが、そうは行きませんよね(笑)。
危険防止が一番にやってきます。十分な練習をして、体力をつけて、
弓技が上がってこないと独り立ちは中々できません。
途中で事故があれば、最悪弓道場を使用できなくなる可能性もあるわけですから。
スケジュール観を示さないと、
「一体いつまでこの変な体操(徒手の八節)を続けるんだろう、面白くない!」
ということに成りかねません。
教室が3ヶ月、そこから合同練習を3ヶ月経て何とか一人で
引くことができるようになるでしょう。そこから完全に独り立ちは1年、
初段取得を一つの目安にしています。
ですから、「そのくらい時間はかかりますよ」、○o。(○゚ω゚)ノャァヽ(゚ω゚○)。o○
「落ち着いて取り組んでいきましょう」+゚。*(*´∀`*)*。゚+という紹介になります。

 二つ目は「衣装から始まる弓道具を全て揃えると、10万円程度費用がかかること」
①道着、袴、帯、足袋で12,000円位。②弽25,000円、③矢15,000円、④弓40,000円位。
⑤矢筒、弦巻他もろもろで100,000円は超えてしまいます。
kake.jpg   弓道具 001   CIMG1417.jpg

一度に購入するわけではないですが、①と②は教室終了後にたちまち必要になります。
必要性と購入時期を大まかにお知らせしていないと、
「壷を売る怪しい団体商法」みたいになりますから要注意です。

 この二つのコストをご理解いただいた上で参加しないと、
「弓道をしてみたい」と折角一生懸命時間を繰り合わせて教室に参加したのに、
弓道が続けられないということになってしまいます。
教室開催にあたり、市の広報と地元のタウン情報誌に教室開催をアナウンスしました。
それぞれ掲載されたものの当初リアクションがなく、
申込があるのだろうか?と不安になってきた頃に
ボチボチと問い合わせや申込が来はじめました。
途中からはどうやって断ろうかと・・・。
 問い合わせが多いのは義務教育生の受講可否でした。
ニーズはそれなりにあるのですが、残念ながらクラブには受け皿がありません。
また、学校教育の正課になっているにも関わらず、
我々の地域では正課教育で取り組んでいる小中学校は無く
残念の一言です。
このあたりは連盟として幅広く活動していかねばなりません・・・。
 申込者の傾向として女性が多いですね。大体男女比1:2になります。
これはずっと変わりません。
女性のほうが時間のやり繰りが利きやすいのかも知れません。
弓道と聞くと激しいスポーツのイメージはないので、
取っ掛かりやすいのかも知れませんね。
 若い人が長く弓道を続けられるというイメージがありますが、
結婚・出産などライフイベントで断念せざるを得なくなってしまうことが多いですね。

若い人の経験者をたくさん集めたら良い、と言われますが
「高校や大学卒業時になぜ弓道を離れる事になったのか?」
「今なぜ弓道を続けることができないのか?」
そこが解明できないと経験者が弓道場に戻ってくることは難しいと思います。
○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_
私の場合、帰郷して練習に行くと競射稽古ばかり強要されて、
それが嫌で嫌で仕方なかったのですが、そんな人は例外でしょうね。。。
指導者にも「経験者しか教えたくない」という意見が多いのも頭の痛いところです。
「学生弓道経験者を集めなくてはならない」
勿論、掘り起こしは重要ですが、それが中心では閉塞に向かっていきます。

その点は若く無くても子育てを終えた(終盤にかかっている)
世代が長く続くことが多いです。
生活サイクルがこの先あまり変わらないのでコツコツと取り組みやすいですね。
平均寿命を考えると子育てを終えても20~30年は
十分弓道に取り組むことができます。
そういう週1~2回程度だけど弓道場に稽古に来ている人が
いつのまにか増えている状態が出来上がればよいと今は考えています。
弓道に関わる人の裾野を広げるには、ライフスタイルが多様化していますから、
それぞれにあった弓道の関わり方を模索していく必要があるのでしょう。
今回の教室も3ヶ月間ですが、22回と大幅に回数を減らしました。
というのも、前回3ヶ月36回の開催でしたが、結局歩留まりは
1割
です
1割の歩留まりはさして低いとは思いませんが、
それにかける受け入れ側の労力はかなりのものです。
会員と話したのですが、今回は深く掘り下げず、教室後に
引き続き弓道をしたい人にのみ深く指導する方針としました。
ただ、軽くというのはニュアンスもあり、指導に温度差が
出てしまいます

 そこで役に立ったのが、全日本弓道連盟が監修した指導書
「弓道」です。
                         IMG_0619.jpg

主に中学校武道に向けた指導テキストになっています。
弓道の授業を10回程度に分け、とりあえず矢を飛ばすところまで
こぎつけることができます。
教室開催にあたり、困るのが回数とそれに伴う指導内容とプログラムの設定です。
このテキストを参考にすればあまり迷うことはありませんね。
 この中で秀逸なのが「技能の完成度」、と「射法八節観点別評価基準例」です。
講師陣の受け取り方もありますが、指導方法は画一化できます。

弓道未経験者には「評価基準の3点を目指しましょう。」
弓道経験者には「評価基準の5点を目指しましょう。」


と目標を定めることができ、指導もそれに基づいたものができます。
しかし、この内容よくよく読んでみると、
「本当にあなたは出来ていますか?」
と問いかけられると背筋が寒くなります・・・。
どうしても普遍化した文言を使わざるをえませんが、
よく考えられている文言だと思います。
初心者教室を再開することになりました。
勿論、弓道の普及啓発が目的です。
全弓連会長も挨拶でいつも述べられていますが、
過去に弓道をやっていた会員の掘り起こしと、新規開拓が主になります。
 色々な告知媒体でお知らせすると、
弓道をやっているんだ」「どこでできるんだろう」「昔やっていたけどまたやりたいな
など意識の掘り起こしになります。
実際、体験コーナーなどをやると、他の競技よりもはるかに多くの体験希望者が集まります。
「体験コーナーがあるからちょっとやってみようかな?」
ニーズは確かにあります。
しかし、今回の再開の主旨は内発的な理由が強いです。
というのも、教室を中断してしばらく新規希望者を五月雨式に受け入れていました。
それで、どうなったかといいますと、進捗が全く違う素人がたくさんいて、
年中初心者指導をしているカオスな状態になりました。
指導を頂いている会員に負担がかかり、自分の弓が引けない状態になってしまいます。
 裾野は広げたいのは山々ですが、
皆そのために道場に通っているのではありません
本来は自分が弓を引きたいがために弓道場に通っていますから。
というわけで、それならば教室を開催しようと。
そして、新人はその時期しか受け入れないことにしました。
経験者はそこまで手がかからないので、随時としました。
 受講対象の選定も難しいですね。小中高については対象外としました。
もっぱら道具の確保が難しいということです。
というか、子ども用の道具を購入する資金も乏しいですからね。
高校生は部活動でやってくださいということで、
部活動として弓道部があるにも関わらず受け入れるのは
部にたいして仁義に反しますから、受け入れないとしました。

先日、とある講習会に参加していました。
ある教士の先生が「流派東方不敗、ちょっと見てくれない?」と呼ばれましたのではせ参じました。
なんと!重昌銘の新萬義二張りでした。
この先生は重昌銘の萬義を以前から所有されていましたので一気に二張り・・・すごい!
 拝見させていただきましたら、あら・・・。
下成がかなり立っていて、上成りが弱い萬義は京成りのはず・・・。
先生が引いている引き成りを見ると、それがそのまま出ていました。
ヤバイ、このままでははじいてしまうのでは、と思いましたので、
「先生引くの止めた方がいいのでは?と正直思います」とお伝えしました。
「弓具店も一度引き取って、調整すると言っているの」との事。
「引いて慣らそうか悩んでいたけど、やっぱりそうしようか」と仰る。
流派東方不敗も、「弓具店もそう言うのなら、新弓ですし、
なお更のこと今のうちに調整に出したほうがいいと思います」
講習会そっちのけで、繁々と新萬義を二張り眺めていましたら、
流派東方不敗の新萬義と共通点が結構見当たりました。
                                IMG_4598.jpg

1 ニベ溜りが見える。
重昌旧萬義はあまりニベ溜りが見えなかったのですが、新萬義は意外とよく見えます。
上成り・下成り当たりにニベ溜りは顕著に見えます。
2 新萬義は弓自体が大きい傾向があります。
同じ強さの新旧萬義を並べると、太さや幅が大きくなっているように見えます。
具体的な数値は測っていませんが、弓デカくなったなぁ~。
繊細さが無くなったように見えます。質量も重くなっています。
3 入木がかなり強い。
これは新弓だから仕方ないかな。使い込んでいけば解消されるとは思います。
流派東方不敗の新旧萬義だけの印象かなと思っていましたが、
他の方の萬義を見て、そう納得しました。
中々比較できる機会がない∠( ^ o ^ ┐)┐ ヨォ…ので、良い勉強になりました。
それから、先生も他の講習会で萬義を引いていたら、
「分相応を考えろ」と言われたそうです。
や・は・りTPOをわきまえなくてはなりませんね。
そうなると萬義は究極の嗜好品になってしまいますね。
勿論、流派東方不敗は講習会に萬義を持ち込むことはしません。
最近二寸伸の萬義がやたら調子が良いので、審査で使おうかな?と思っていますが。
IMG_4590.jpg
久しぶりに高橋弓具老舗を訪問しました。
今回は初めて訪問する人をご案内しました。
何時行っても雑然としていましたが、今回はまあまあ整然としていました。
随分イメージが違うなぁ、と思いましたら肥後三郎、松永重宣、松永佳也、渡辺健太
カーボン弓の置き位置を整理したようです。とても見やすくなりました。
「何か見せようか?」といわれましたが、今回は非常に珍しく、「結構です」と。
今は弓がちょっと飽和状態にあるので、静かにしとこう。
合成の弓の成り修正とニベの外竹替の弓を預けていますからね。
いい弓が有ればと思わなくもないですが、引かずに手元に転がしておくのも世の中のためになりません。
大人になったもんだ・・・。
高橋さんは私に竹弓を勧めるときになぜだか「肥後三郎」押しです。松永重宣でもなく、佳也でもなく。
それはそれで嬉しいのですが。なぜだろう

 同伴者は非常に驚いていました。そりゃそうか、みたことないですからね。弓具店を。
特にこういう特徴のあるお店はなおさらです。羽根もその辺りに無造作に置いてあるし、弓もたくさん並んであるし。
 併設の弓道場も案内しました。非常に古風な味のある弓道場です。古いけど、掃除などは行き届いていて清潔感があります。ただし、的正面方向は夏のためか、草ボウボウですが。
落ち着いて引くことのできるいい道場だと思います。すぐ稽古できる環境がいいなぁ~。
 道場見学からお店にもどると、女性の二人組みが来店していました。
高校生の相手をしながら話を漏れ聞いていると、
随分高飛車な上から目線の話し方をするセンセイでした。
流派東方不敗も態度は引けを取りませんので、他人からみたらああ見えるのかなぁ?と思いながら見ていましたが。
詳細は控えますが、高額な商品についてはご存知のようでしたが、
通常の弓具の取り扱いについてはあまりご存知ない感じでした。
物言いを聞いていて、あんまり気持ちのよいものでないから
先にお店を後にしましたが、自分も気をつけようと思いました。
流派東方不敗の年間行事の中で最も重視している競技会に出場してきました。
全日本弓道選手権大会のブロック予選会です。
県予選会は何なく通過できますが、ここからが難関です。
仕上がりはまずますで、S名人からも「全国出場はいける!」と太鼓判を押していただいていました。
おだてに乗りやすい流派東方不敗はすっかりその気になって予選会に望みました。
無様な姿にならないよう、ありのままの姿で、力まないよう弓を引こう。
そうして引いたところ、まずまずの出来栄えでした。
弓返りをしない以外は!!(○´・Д・`)ノ
なぜ今そんな新しい技術を習得するのでしょうか?

S名人は弓返りをしないところは見えていなかったようで
「流派東方不敗、まずまずではないですか?」「会もあったし、安定していましたよ」と。
弓返りはせずとも、それなりに点が出るのでしょうか。
 他県の方からも「流派東方不敗、会頑張っていましたね、今まで見た中で一番長かった
とお褒めをいただいた。そりゃそうですよ、命削って会を持っていますから。
会を1秒持つために寿命がどのくらい縮まっているのでしょうか。。゚(゚´Д`゚)゚。
そのくらいの苦難を乗り越えて1秒1秒会を持たせているのですが。。。


 結果は失望以外のなにものでもありませんでした。
順位は真中辺りです。
毎年の事ながら、「何をやっているんだか・・・」弓道に対する失望感、
徒労感のみがのしかかる大会です。
まぁ、それよりも弓返りをしなかったことのショックが大きかったですが。((((;゚Д゚)))))))

 そして、悪い知らせが更に追い討ちを掛けます。
講評で「流派東方不敗、会が早かったよ!!」
ええええええっ?あれで早い???
一体どれくらい持たせればいいの?Σ(゚□゚(゚□゚*)Σ(゚□゚(゚□゚*)Σ(゚□゚(゚□゚*)Σ(゚□゚(゚□゚*)
「公式の場面では人生ベストくらいですよ!」
この言葉は弓道に対するモチベーションを一気に砕け散らせた言葉でした。Σ(´Д`lll)エエ!!
情けないやら何やらで、なんだか努力するのが無駄に思えて来ました。

 失意とささくれた気持ちをもてあそんでいましたら、師匠から連絡がありました。
「最近どうしているの、声を聞いていなかったので、元気かしらと思ってね」思わず泣きそうになりました。
「選手権予選どうだったの?」
「全く駄目でした」
「腐りなさんなよ、放り出すんじゃないよ」
「諦めず、こつこつ続けていかなければいけないよ。我慢のしどころ、頑張りなさい」

さすがです、救われました。